76AM24|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
診療画像検査学診療画像解剖超音波画像
脂肪肝の超音波像で誤っているのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、脂肪肝の超音波所見として典型的なものと、典型的でないものを区別します。
脂肪肝では、肝細胞内に脂肪が沈着することで、肝実質のエコーが明るくなり、深部や血管の描出が低下します。
一方、肝表面の凹凸不整は、脂肪肝そのものよりも、肝硬変などで問題になる所見です。
解説
脂肪肝では、肝実質内の脂肪沈着により超音波の散乱や減衰が増えます。
そのため、超音波像では次のような所見が典型的です。
- 肝実質エコー輝度の上昇
- 肝腎コントラストの増強
- 深部エコーの減衰
- 肝内血管の不明瞭化
- 横隔膜の描出不良
特に、肝臓が腎皮質より明るく見える 肝腎コントラストの増強は、脂肪肝でよく問われます。
一方、肝表面の凹凸不整は、慢性肝炎の進行や肝硬変でみられる形態変化です。脂肪肝でも進行して線維化を伴えば表面不整をきたすことはありますが、脂肪肝の典型的な超音波所見としては不適切です。
ひっかけポイント
脂肪肝のキーワードは「明るい肝臓」「深部が見えにくい」「血管が見えにくい」です。
「肝表面の凹凸不整」は肝硬変の所見として覚えます。
選択肢の確認
1.誤り。
肝表面の凹凸不整は、脂肪肝の典型所見ではありません。肝硬変などでみられる形態変化として重要です。したがって、本問の正答です。
2.正しい所見。
脂肪沈着により超音波の減衰が強くなるため、深部のエコーが減弱します。脂肪肝でよくみられる所見です。
3.正しい所見。
肝実質エコーが上昇し、深部減衰も加わることで、肝内血管の壁や走行が不明瞭になります。
4.正しい所見。
脂肪肝では肝実質が腎皮質より高エコーとなり、肝腎コントラストが増強します。脂肪肝の代表的所見です。
5.正しい所見。
肝実質内の脂肪沈着により、肝実質のエコー輝度が上昇します。いわゆる bright liver として重要です。
覚えるポイント
- 脂肪肝では 肝実質エコー輝度上昇がみられます。
- 脂肪肝では 肝腎コントラスト増強が重要です。
- 脂肪肝では 深部エコー減衰と 肝内血管の不明瞭化が起こります。
- 肝表面の凹凸不整は、脂肪肝よりも肝硬変で意識する所見です。
- 「脂肪肝 = 明るい肝臓、深部が見えにくい」と覚えると整理しやすいです。