77AM7|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
乳房超音波像を別に示す。 乳腺組織はどれか。

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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、乳房超音波像で乳腺組織の位置を同定します。
乳房超音波では、画面の上が浅部、画面の下が深部です。
乳房の層構造は、浅い方から順におおむね次のように並びます。
- 皮膚
- 皮下脂肪
- 乳腺組織
- 後乳腺脂肪
- 大胸筋
- 肋骨・胸壁
提示画像では、ウの矢印が皮下脂肪より深部にある、比較的明るく不均一な実質部分を示しています。
この部分が乳腺組織です。
解説
乳房超音波像では、まず画面の上下関係を確認します。
超音波画像は、原則として画面上側がプローブに近い浅部、画面下側が深部です。
乳房では、浅部から深部へ向かって、皮膚、皮下脂肪、乳腺組織、後乳腺脂肪、大胸筋の順に観察されます。
提示画像では、アは最表層の皮膚付近、イは皮下脂肪層付近を示しています。
ウはその深部にある、やや高エコーで不均一な領域を示しています。
この領域は乳管や小葉を含む乳腺実質に相当します。
エは乳腺組織の深部にある後乳腺脂肪や筋膜付近、オはさらに深部の大胸筋・胸壁側の構造に近い位置です。
したがって、乳腺組織として正しいのは ウ です。
画像でまず見るポイント
乳房超音波では、病変だけでなく正常の層構造を読むことが重要です。
画面上から、皮膚、皮下脂肪、乳腺組織、後乳腺脂肪、大胸筋の順に追うと判断しやすくなります。
乳腺組織の見え方
乳腺組織は、脂肪よりも線維性成分や腺組織を多く含むため、超音波では不均一な中〜高エコー領域としてみえます。
一方、脂肪は比較的低エコーで均一にみえることが多く、筋肉は線状エコーを伴う低エコー構造として深部に描出されます。
ひっかけポイント
乳房超音波で白く見える部分をすべて乳腺と判断するのではなく、層構造の中でどの深さにあるかを確認します。
乳腺組織は、皮下脂肪より深く、大胸筋より浅い実質部分です。
選択肢の確認
1.誤り。
アは最表層の皮膚または皮膚直下の浅い層を示しています。
乳腺組織は、皮膚直下ではなく、皮下脂肪層より深部にある実質組織です。
2.誤り。
イは皮下脂肪層付近を示しています。
皮下脂肪は乳腺組織より浅部にあり、比較的低エコーで層状に描出されます。
乳腺組織そのものではありません。
3.正しい。
ウは皮下脂肪より深部にある、不均一な中〜高エコーの実質部分を示しています。
この部位が乳腺組織です。
したがって、正答は 3.ウ です。
4.誤り。
エは乳腺組織より深部の後乳腺脂肪や筋膜付近を示しています。
乳腺実質の中心部ではなく、乳腺の後方に位置する層として考えます。
5.誤り。
オはさらに深部の大胸筋・胸壁側の構造に近い位置を示しています。
大胸筋は乳腺組織の深部にある低エコーの筋層であり、乳腺組織ではありません。
覚えるポイント
- 乳房超音波では、画面上が浅部、画面下が深部です。
- 乳房の層構造は、皮膚 → 皮下脂肪 → 乳腺組織 → 後乳腺脂肪 → 大胸筋の順に確認します。
- 乳腺組織は、皮下脂肪より深部、大胸筋より浅部にある不均一な中〜高エコー領域です。
- 脂肪は比較的低エコー、筋肉は深部の低エコー層としてみえます。
- この画像では、ウ = 乳腺組織を選びます。
