77AM6|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
膝関節 MR 像を別に示す。 正しい組合せはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、膝関節の矢状断 MR 像で、各矢印が示す構造を同定します。
正しい組合せは、エ:前十字靱帯です。
膝関節 MRI では、前十字靱帯〈ACL〉と後十字靱帯〈PCL〉の位置関係を押さえることが重要です。
- 前十字靱帯:顆間窩内を斜めに走る低信号の索状構造
- 後十字靱帯:前十字靱帯より後方にあり、太く明瞭な低信号構造
- 半月板:大腿骨顆と脛骨高原の間にある三角形の低信号構造
- 膝蓋靱帯:膝蓋骨下極から脛骨粗面へ向かう前方の低信号索状構造
解説
提示画像は、膝関節の矢状断 MR 像です。
画像左側に A の表示があるため、画像左側が前方です。
膝蓋骨や膝蓋下脂肪体が前方にあり、画像右側が後方です。
エの矢印は、大腿骨顆間窩から脛骨前方へ向かうように走る、低信号の索状構造を示しています。
この走行は 前十字靱帯〈anterior cruciate ligament:ACL〉 に一致します。
前十字靱帯は、大腿骨外側顆の内側面から脛骨前顆間区へ向かう靱帯です。
膝関節の前後方向の安定性に関与し、特に脛骨が大腿骨に対して前方へ移動しすぎるのを防ぎます。
画像でまず見るポイント
膝関節矢状断では、顆間窩内の低信号索状構造を確認します。
前方寄りに斜めに走るのが 前十字靱帯、後方で太く弓状にみえるのが 後十字靱帯です。
ひっかけポイント
前十字靱帯と後十字靱帯は、どちらも低信号の索状構造として描出されます。
ただし、位置と走行が異なります。
- 前十字靱帯:前方寄り、斜めに走る
- 後十字靱帯:後方寄り、太く明瞭で弓状にみえる
この問題では、エが前十字靱帯に相当します。
選択肢の確認
1.誤り。
アは腓腹筋として選ぶ位置ではありません。
腓腹筋は膝関節後方から下腿後面へ向かう筋で、膝窩部後方の筋群として確認します。
この選択肢の組合せは正しくありません。
2.誤り。
イは外側広筋ではありません。
外側広筋は大腿四頭筋の一部で、大腿外側から膝蓋骨・膝蓋腱へ連続する前外側の筋です。
画像上でイが示す後方の筋性構造とは一致しません。
3.誤り。
ウは内側半月板ではありません。
半月板は、大腿骨顆と脛骨高原の間にある三角形の低信号構造として描出されます。
ウは顆間窩後方の低信号索状構造に近く、半月板として選ぶ所見ではありません。
4.正しい。
エは顆間窩内を斜めに走る低信号の索状構造で、前十字靱帯に一致します。
前十字靱帯は、大腿骨外側顆から脛骨前顆間区へ向かって走行します。
この画像で正しい組合せは エ:前十字靱帯です。
5.誤り。
オは膝蓋靱帯そのものではありません。
膝蓋靱帯は、膝蓋骨下極から脛骨粗面へ向かう前方の低信号索状構造です。
オは膝蓋下脂肪体付近を示しており、膝蓋靱帯との組合せは正しくありません。
覚えるポイント
- 膝関節矢状断 MRI では、まず 前方・後方の向きを確認する。
- 前十字靱帯〈ACL〉 は顆間窩内を斜めに走る低信号索状構造。
- 後十字靱帯〈PCL〉 は前十字靱帯より後方で、太く明瞭にみえる。
- 半月板は大腿骨顆と脛骨高原の間の三角形低信号構造。
- 膝蓋靱帯は膝蓋骨下極から脛骨粗面へ向かう前方の低信号索状構造。
- この問題では、エ = 前十字靱帯を確実に選ぶ。
