76AM29|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
算出にダイナミック収集が必要な指標はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、核医学検査の各種指標のうち、ダイナミック収集を必要とするものを選びます。
正答は 99mTc-GSA を用いた LHL15です。
GSA 肝シンチグラフィでは、投与後の心臓と肝臓の時間変化をもとに肝機能指標を求めます。
解説
ダイナミック収集とは、放射性医薬品投与直後から連続的に画像を収集し、時間放射能曲線を評価する方法です。
99mTc-GSA は、肝細胞表面の アシアロ糖タンパク受容体に結合する放射性医薬品です。肝予備能評価に用いられます。
代表的な指標には次のものがあります。
HH15
投与後 3 分と 15 分の心臓カウント比を用いる指標です。LHL15
投与後 15 分における肝臓カウントと心臓カウントから求める指標です。
LHL15 は一般に次のように表されます。
LHL15 = L15 ÷(L15 + H15)
- L15:15 分後の肝臓カウント
- H15:15 分後の心臓カウント
このように、GSA 検査では投与後の心臓・肝臓の集積変化を追跡する必要があるため、ダイナミック収集が重要です。
ひっかけポイント
SUV、SBR、H/M などはよく出る指標ですが、基本的には一定時間後の静態像や定時撮像から算出します。
「時間経過を追って肝と心臓のカウントをみる」GSA の LHL15 がダイナミック収集と結びつきます。
選択肢の確認
1.誤り。
18F-FDG を用いた SUV は、一定時間後の PET 画像から、組織放射能濃度、投与量、体重などを用いて算出します。通常、算出にダイナミック収集は必須ではありません。
2.正しい。
99mTc-GSA を用いた LHL15 は、投与後の肝臓と心臓のカウントを用いる肝機能指標です。GSA 検査ではダイナミック収集により時間経過を評価します。
3.誤り。
99mTc-MAA を用いた右左シャント率は、全身像や臓器カウントを用いて肺外集積を評価して算出します。LHL15 のようなダイナミック収集が必要な代表指標ではありません。
4.誤り。
123I-イオフルパンを用いた SBR は、線条体と背景領域のカウントから算出する指標です。通常は一定時間後の SPECT 画像を用います。
5.誤り。
123I-MIBG を用いた H/M は、心臓と縦隔のカウント比です。早期像や後期像で評価しますが、算出にダイナミック収集が必須という指標ではありません。
覚えるポイント
- ダイナミック収集は、投与後の時間変化を連続的に評価する方法です。
- 99mTc-GSAは、アシアロ糖タンパク受容体を介して肝機能を評価します。
- LHL15は、15 分後の肝臓カウントと心臓カウントから求めます。
- SUVは FDG-PET の定量指標です。
- SBRはイオフルパン、H/Mは MIBG の代表指標です。