76PM27|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
ドーズキャリブレータで正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、核医学で放射性医薬品の放射能を測定する ドーズキャリブレータの特徴が問われています。
ドーズキャリブレータは、主に井戸型電離箱を用いて放射能を測定する装置です。
核種によって放出する放射線のエネルギーや放出割合が異なるため、核種ごとの換算定数が設定されています。
解説
ドーズキャリブレータは、投与前の放射性医薬品の放射能を確認するために用いられます。
装置内部の電離箱に放射性医薬品を入れると、放射線によって気体が電離されます。そこで生じた電離電流を測定し、放射能に換算します。
ただし、同じ放射能でも、核種によって放出される γ 線や X 線のエネルギー、放出割合、測定効率が異なります。
そのため、ドーズキャリブレータでは、測定する核種を選択し、核種ごとの換算定数を用いて放射能を表示します。
測定精度を保つためには、日常点検、ゼロ点確認、バックグラウンド測定、感度確認、直線性確認なども重要です。
電源投入直後は装置が安定していない場合があるため、安定化時間を考慮します。
また、加圧ガス封入電離箱は気体密度が高く、検出感度を高めやすい方式です。密封されているため、通常の使用で測定ごとに気圧補正を行うという説明は不適切です。
ひっかけポイント
ドーズキャリブレータは、単に電流を測るだけではありません。
核種ごとのエネルギー特性に合わせて、核種別の換算定数で放射能へ換算します。
選択肢の確認
1.正しい。
ドーズキャリブレータには核種ごとの換算定数が設定されています。核種を選択して測定することで、電離電流から放射能へ換算します。
2.誤り。
測定条件や放射能、統計精度、装置の応答などにより、測定時間や安定した読み取りに必要な時間は一定とは限りません。
3.誤り。
電源投入直後は装置が安定していない可能性があります。正確な測定には、所定のウォームアップや点検を行う必要があります。
4.誤り。
加圧ガス封入電離箱式では、密封された電離箱を用います。測定ごとに気圧補正が必要という記述は不適切です。
5.誤り。
加圧ガス封入電離箱式では、気体密度が高いため検出感度を高めやすくなります。1 気圧空気電離箱式の方が高感度という記述は逆です。
覚えるポイント
- ドーズキャリブレータは、放射性医薬品の放射能測定に用います。
- 主に 井戸型電離箱が用いられます。
- 核種ごとの放射線エネルギー差を補正するため、核種別換算定数を使います。
- 電源投入直後ではなく、安定後に測定します。
- 加圧ガス封入電離箱は感度を高めやすい方式です。