76AM32|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
核医学診療技術学放射性医薬品シングルフォトン放射性医薬品
吸入させる放射性医薬品はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、吸入投与する放射性医薬品を選びます。
吸入させる代表的な放射性医薬品は、肺換気シンチグラフィに用いる 81mKrです。
解説
81mKr は、クリプトンの放射性同位体で、肺換気シンチグラフィに用いられます。
ガスとして吸入させることで、肺内にどのように空気が入っているか、つまり 換気分布を評価できます。
81mKr の特徴は、半減期が非常に短いことです。
81mKr の半減期は約 13 秒で、短時間で減衰します。そのため、持続吸入しながら撮像することで、換気状態をリアルタイムに近い形で評価できます。
肺換気血流検査では、換気検査と血流検査を組み合わせて評価することがあります。
- 換気:81mKr などの吸入製剤
- 血流:99mTc-MAA の静注
この区別が国家試験でよく問われます。
ひっかけポイント
99mTc-MAA は肺血流ですが、投与方法は吸入ではなく静注です。
81mKr は肺換気で、吸入させます。
選択肢の確認
1.正しい。
81mKr はガス状の放射性医薬品として吸入させ、肺換気シンチグラフィに用います。
2.誤り。
99mTc-GSA は肝細胞のアシアロ糖タンパク受容体に結合する放射性医薬品で、肝機能評価に用いられます。吸入ではなく静注です。
3.誤り。
111In-DTPA は髄液腔シンチグラフィなどに用いられる放射性医薬品です。吸入させる肺換気用薬剤ではありません。
4.誤り。
Na123I は甲状腺摂取率測定や甲状腺シンチグラフィに用いられます。経口投与されることが多く、吸入薬ではありません。
5.誤り。
131I-アドステロールは副腎皮質シンチグラフィに用いられる放射性医薬品です。吸入ではなく投与され、副腎皮質への集積を評価します。
覚えるポイント
- 81mKrは肺換気シンチグラフィで吸入させます。
- 81mKr の半減期は約 13 秒です。
- 99mTc-MAAは肺血流シンチグラフィで静注します。
- 99mTc-GSAは肝機能評価です。
- Na123Iは甲状腺、131I-アドステロールは副腎皮質の評価に用います。