76PM25|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
標識キット方式による99mTc 放射性医薬品の調整で標識温度を95~99 ℃にする必要があるのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、99mTc 標識キットの調製条件が問われています。
標識温度を **95~99 ℃**にする必要がある代表は、心筋血流シンチグラフィに用いられる 99mTc-MIBIです。
解説
99mTc 放射性医薬品は、標識キットに 99mTcO4-を加えて調製するものが多くあります。
ただし、薬剤によって標識条件は異なります。
99mTc-MIBIは、標識反応に加熱が必要な薬剤です。一般に沸騰水浴などで加熱し、95~99 ℃程度の高温条件で標識します。
99mTc-MIBI は脂溶性陽イオン性化合物で、心筋細胞内のミトコンドリアに集積します。心筋血流シンチグラフィや副甲状腺シンチグラフィなどで用いられます。
一方、99mTc-HMPAO、99mTc-MAA、99mTc-ECD などは、MIBI のように 95~99 ℃の加熱を要する代表薬剤ではありません。
ひっかけポイント
心筋血流製剤には 99mTc-MIBI と 99mTc-テトロホスミンがあります。
このうち、標識時に高温加熱が必要な代表は 99mTc-MIBIです。
選択肢の確認
1.誤り。
99mTc-テトロホスミンは心筋血流製剤ですが、99mTc-MIBI のように標識温度を 95~99 ℃にする代表ではありません。
2.誤り。
99mTc-ECD は脳血流 SPECT に用いられる製剤です。標識温度 95~99 ℃を必要とする代表薬剤ではありません。
3.誤り。
99mTc-HMPAO は脳血流 SPECT などで用いられる製剤です。調製後の安定性や使用時間に注意が必要ですが、95~99 ℃で標識する代表ではありません。
4.誤り。
99mTc-MAA は肺血流シンチグラフィに用いられる製剤です。粒子製剤であり、99mTc-MIBI のような高温標識条件とは異なります。
5.正しい。
99mTc-MIBI は標識キット調製時に 95~99 ℃程度の加熱が必要です。したがって、この問題の正答です。
覚えるポイント
- 99mTc-MIBIは標識時に高温加熱が必要です。
- 99mTc-MIBI は心筋血流シンチグラフィで重要です。
- 99mTc-MIBI は脂溶性陽イオン性化合物です。
- 99mTc-テトロホスミンも心筋血流製剤ですが、MIBI と調製条件を区別します。
- 99mTc 製剤では、薬剤ごとの標識条件を覚えます。