76AM97|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
複数個の個人被ばく線量計を装着するのはどれか。 2 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 2・3
正答
2、3
この問題のポイント
この問題では、個人被ばく線量計を 複数個装着する状況が問われています。
「2 つ選べ。」なので、正しい選択肢は 2 と 3 です。
複数個の線量計が必要になる代表は、不均等被ばくがある場合です。
解説
個人被ばく線量計は、放射線業務従事者の外部被ばく線量を評価するために装着します。
全身にほぼ均等に被ばくする場合は、通常、体幹部に 1 個装着して評価します。
しかし、血管造影検査や IVR のように、放射線防護衣を着用して散乱線を受ける業務では、体の部位によって被ばく量が大きく異なります。
防護衣の内側は遮へいされますが、頭頸部や水晶体、手指などは比較的多く被ばくする可能性があります。
このような場合には、たとえば、
- 防護衣の内側
- 防護衣の外側
- 頭頸部または眼の近傍
などに線量計を装着し、不均等被ばくを評価します。
また、眼の水晶体が体幹部よりも多く被ばくする場合には、水晶体等価線量を適切に評価するため、体幹部とは別に眼の近くへ線量計を装着します。
ひっかけポイント
複数個の個人被ばく線量計は、内部被ばくを測るためではありません。
体の部位によって外部被ばくが大きく異なる 不均等被ばくを評価するために用います。
選択肢の確認
1.誤り。
全身に均等に被ばくする場合は、通常、代表部位に 1 個の個人被ばく線量計を装着すれば評価できます。複数個装着する代表例ではありません。
2.正しい。
放射線防護衣を着用する血管造影検査の業務では、防護衣内外や頭頸部などで被ばく量が異なる不均等被ばくが生じます。そのため複数個の線量計を装着します。
3.正しい。
眼の水晶体が体幹部より多く被ばくする場合は、水晶体線量を適切に評価するため、体幹部とは別に眼の近くへ線量計を装着します。
4.誤り。
内部被ばく線量は、個人被ばく線量計を複数装着して測定するものではありません。ホールボディカウンタ、バイオアッセイ、摂取量評価などで評価します。
5.誤り。
妊娠中の女性であっても、不均等被ばくを生じない業務であれば、複数個の線量計装着が必要な代表例ではありません。妊娠中は腹部線量管理が重要ですが、設問の条件では不均等被ばくはありません。
覚えるポイント
- 複数線量計は 不均等被ばくで必要になります。
- 血管造影や IVR では、防護衣内外で線量が異なります。
- 水晶体被ばくが高い場合は、眼の近くで線量評価します。
- 内部被ばくは個人線量計ではなく、バイオアッセイや体外計測で評価します。
- 全身均等被ばくでは、通常は 1 個の線量計で評価します。