78PM69第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線計測技術線量計測

血管造影検査終了時に面積線量計の積算値が160 Gy・cm2 を示した。 X 線ビームの患者皮膚入射面積の平均値が400 cm2 の一定の面積として考えると き、この検査における患者の入射皮膚吸収線量[Gy]に最も近いのはどれか。 ただし、後方散乱係数を1.4、組織線量変換係数(空気に対する皮膚の質量エネ ルギー吸収係数の比)を1.06 とし、検査テーブルの吸収補正と付加フィルタの吸収 補正は考慮しない。

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正解: 3

正答

3.0.6

この問題のポイント

面積線量計の積算値から、患者の入射皮膚吸収線量を求める問題です。

面積線量は、

線量 × 面積

を表します。

したがって、まず面積線量を照射面積で割ることで、入射面の線量を求めます。
その後、後方散乱係数と組織線量変換係数を掛けて、皮膚吸収線量に近づけます。

解説

問題文より、面積線量計の積算値は、

160 Gy・cm²

です。

患者皮膚入射面積は、

400 cm²

です。

まず、面積線量を面積で割ります。

160 Gy・cm² / 400 cm² = 0.4 Gy

これは、入射面での空気カーマに相当する値として扱います。

次に、患者体表での後方散乱を考慮します。

後方散乱係数は、

1.4

です。

さらに、空気から皮膚吸収線量へ変換するため、組織線量変換係数を掛けます。

組織線量変換係数は、

1.06

です。

したがって、

0.4 × 1.4 × 1.06

= 0.5936 Gy

となります。

最も近い選択肢は 0.6 Gy です。

計算の流れ

計算は次の順に行います。

  1. 面積線量を面積で割る
    160 / 400 = 0.4 Gy

  2. 後方散乱係数を掛ける
    0.4 × 1.4 = 0.56 Gy

  3. 組織線量変換係数を掛ける
    0.56 × 1.06 = 0.5936 Gy

よって、

約0.6 Gy

です。

選択肢の確認

1.0.1
誤りです。
面積線量を面積で割っただけでも0.4 Gyになるため、0.1 Gyは小さすぎます。

2.0.3
誤りです。
面積線量を面積で割ると0.4 Gyです。
さらに後方散乱係数と組織線量変換係数を掛けるため、0.3 Gyにはなりません。

3.0.6
正しいです。
160 Gy・cm²を400 cm²で割り、後方散乱係数1.4と組織線量変換係数1.06を掛けると、約0.59 Gyとなります。
最も近い値は0.6 Gyです。

4.1.0
誤りです。
補正係数を掛けても約0.6 Gyであり、1.0 Gyまでは大きくなりません。

5.1.2
誤りです。
面積や補正係数の扱いを誤ると大きく見積もる可能性がありますが、正しい計算では約0.6 Gyです。

覚えるポイント

面積線量から皮膚線量を求めるときは、次の流れです。

  • 面積線量[Gy・cm²] ÷ 入射面積[cm²] = 線量[Gy]
  • 後方散乱係数を掛ける
  • 組織線量変換係数を掛ける

この問題では、

160 / 400 × 1.4 × 1.06 ≒ 0.6 Gy

となるため、正しい選択肢は
3.0.6
です。

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