76PM31第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

核医学診療技術学臨床核医学検査学内分泌

Na123I シンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下するのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、Na123I 甲状腺シンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下する疾患を選びます。

123I は甲状腺濾胞細胞に取り込まれるため、甲状腺の ヨード摂取能を反映します。

甲状腺全体の集積が低下する代表は、破壊性甲状腺炎である 亜急性甲状腺炎です。

解説

Na123I シンチグラフィでは、甲状腺がヨードを取り込む機能を画像化します。

甲状腺ホルモンの産生が亢進していても、その原因が「新しくホルモンを作っている」のか、「甲状腺が破壊されて貯蔵ホルモンが漏れ出ている」のかで、123I 集積は大きく異なります。

Basedow〈バセドウ〉病では、TSH 受容体抗体により甲状腺全体の機能が亢進します。そのため、123I は甲状腺全体にびまん性に高集積します。

一方、亜急性甲状腺炎では、炎症により甲状腺濾胞が破壊されます。血中甲状腺ホルモンは上昇することがありますが、甲状腺が新たにヨードを取り込んでホルモンを合成しているわけではありません。

そのため、Na123I シンチグラフィでは甲状腺全体の集積が低下します。

ひっかけポイント
甲状腺ホルモンが高い疾患でも、123I 集積が高いとは限りません。
Basedow 病は高集積亜急性甲状腺炎は低集積と整理します。

選択肢の確認

1.誤り。
副甲状腺腺腫は副甲状腺ホルモン分泌に関係する疾患です。甲状腺の 123I 集積が全体に低下する代表疾患ではありません。

2.正しい。
亜急性甲状腺炎では、甲状腺濾胞の破壊により貯蔵ホルモンが放出されます。新たなヨード取り込みは低下するため、Na123I シンチグラフィで甲状腺全体の集積が低下します。

3.誤り。
Basedow〈バセドウ〉病では、甲状腺全体の機能が亢進し、123I はびまん性に高集積します。全体集積低下ではありません。

4.誤り。
Plummer〈プランマー〉病では、自律性機能性結節に集積が増加し、周囲甲状腺は抑制されることがあります。甲状腺全体が均一に低下する代表ではありません。

5.誤り。
Cushing〈クッシング〉症候群は副腎皮質ホルモン過剰に関係する疾患です。Na123I 甲状腺シンチグラフィで甲状腺全体の集積低下を示す代表疾患ではありません。

覚えるポイント

  • Na123I シンチグラフィは甲状腺の ヨード摂取能を評価します。
  • Basedow 病では甲状腺全体に高集積します。
  • 亜急性甲状腺炎では破壊性変化により全体集積が低下します。
  • Plummer 病では機能性結節への局所集積を考えます。
  • 甲状腺ホルモン高値でも、集積亢進型と集積低下型を区別します。

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