76PM33|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
骨シンチグラフィで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、骨シンチグラフィの正常集積、撮影条件、臨床的特徴が問われています。
骨シンチグラフィでは、99mTc 標識リン酸化合物が骨代謝の盛んな部位に集積します。
小児では成長軟骨に近い 骨幹端で骨代謝が活発なため、骨幹より集積が高くなります。
解説
骨シンチグラフィでは、主に 99mTc-MDP や 99mTc-HMDP などのリン酸化合物を用います。
これらは骨のハイドロキシアパタイトに吸着し、骨形成や骨代謝の亢進部位に集積します。
骨転移、骨折、炎症、変形性関節症、骨髄炎など、骨代謝が高まる病変で集積増加がみられます。
小児では、骨の成長が盛んな骨端線付近、特に 骨幹端に生理的高集積がみられます。これは正常所見として重要です。
撮影は通常、放射性医薬品投与後すぐではなく、骨への集積と軟部組織からのクリアランスを待って行います。一般に投与後 2~4 時間程度で撮影されます。
99mTc の主な γ 線エネルギーは約 140 keV であるため、収集エネルギーピークを 360 keV にするという記述は誤りです。
ひっかけポイント
小児の骨シンチグラフィでは、成長に伴う生理的高集積を病変と間違えないことが大切です。
骨幹端・成長軟骨付近は高集積と覚えます。
選択肢の確認
1.誤り。
ペースメーカは金属や機器による減弱や表示上の影響を考えることはありますが、骨シンチグラフィで骨集積増加像をつくる代表ではありません。
2.正しい。
小児では骨成長が盛んな骨幹端や骨端線付近で集積が高くなります。骨幹より骨幹端への集積が高いのは正常な特徴です。
3.誤り。
骨シンチグラフィは通常、放射性医薬品投与後 2~4 時間程度経過してから撮影します。投与 1 時間後からの撮影が標準という記述は不適切です。
4.誤り。
99mTc の主な γ 線エネルギーは約 140 keV です。360 keV は骨シンチグラフィの収集エネルギーピークとして不適切です。
5.誤り。
心臓サルコイドーシスの診断では、18F-FDG PET や 67Ga シンチグラフィなどが用いられます。骨シンチグラフィが代表的診断法ではありません。
覚えるポイント
- 骨シンチグラフィでは 99mTc-MDP や 99mTc-HMDP を用います。
- 集積は骨代謝や骨形成が盛んな部位で増加します。
- 小児では 骨幹端・成長軟骨付近に生理的高集積を示します。
- 撮影は通常、投与後 2~4 時間程度で行います。
- 99mTc の γ 線エネルギーは約 140 keVです。