76PM42第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学吸収線量の評価外部光子線の線量計算

リニアックの相対線量測定で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、リニアックの相対線量測定で用いられる PDD、PDI、R50、TMR の意味が問われています。

正しいのは、TMR は照射野サイズによって変化するです。

相対線量測定では、深さ、照射野サイズ、SSD、線質などの条件により測定値が変化することを理解する必要があります。

解説

放射線治療では、線量分布を評価するために相対線量測定が行われます。

代表的な量には次のようなものがあります。

  • PDD〈percentage depth dose〉
    深部線量百分率です。基準深または最大線量深での線量に対する、ある深さの線量の割合を表します。SSD や照射野サイズの影響を受けます。

  • PDI〈percentage depth ionization〉
    深部電離量百分率です。電離箱で測定した電離量の深さ方向の割合です。吸収線量百分率そのものではありません。

  • R50
    電子線で、吸収線量が最大値の 50%になる深さです。電離量が 50%になる深さは I50 として区別します。

  • TMR〈tissue maximum ratio〉
    組織最大線量比です。同じ SAD 条件で、ある深さの線量を最大線量深の線量で割った量です。照射野サイズと深さに依存します。

TMR は照射野サイズが変わると散乱線寄与が変化するため、値も変化します。

ひっかけポイント
R50 は「線量」が 50%になる深さです。
電離量が 50%になる深さは I50 と区別します。

選択肢の確認

1.誤り。
PDI は percentage depth ionization、つまり深部電離量百分率です。吸収線量百分率は PDD で扱います。

2.誤り。
PDD は SSD によって変化します。SSD が変わると距離条件や散乱線の寄与が変化し、深部線量百分率も変化します。

3.誤り。
R50 は電子線において、吸収線量が最大値の 50%になる深さです。電離量が 50%になる深さは I50 として区別します。

4.正しい。
TMR は照射野サイズによって変化します。照射野が大きくなると散乱線の寄与が変わるため、TMR も変化します。

5.誤り。
PDD は照射野サイズによって変化します。照射野が大きくなると散乱線寄与が増え、深部線量の割合が変化します。

覚えるポイント

  • PDD は深部線量百分率です。
  • PDI は深部電離量百分率です。
  • R50 は吸収線量が 50%になる深さです。
  • I50 は電離量が 50%になる深さです。
  • TMR は照射野サイズと深さによって変化します。

関連問題

76PM4176PM43
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)