76PM69|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
α/β 値が1 ~3 Gy とされるのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、放射線治療で重要な α/β 値の意味が問われています。
α/β 値が 1~3 Gy と低いのは、一般に 晩期反応組織です。
選択肢の中では 筋肉が晩期反応組織に相当します。
解説
α/β 値は、線形二次モデル〈linear-quadratic model〉で使われる指標です。
細胞生存率は、おおまかに次の形で表されます。
S = exp(-αD - βD²)
ここで、
- αD:線量に比例する成分
- βD²:線量の 2 乗に比例する成分
- α/β:αD と βD² の影響が等しくなる線量
です。
α/β 値が低い組織は、1 回線量の変化に敏感です。
放射線治療では、組織を次のように整理します。
早期反応組織
α/β 値が高い。おおよそ 10 Gy 前後。粘膜、皮膚、腸管上皮、多くの腫瘍など。晩期反応組織
α/β 値が低い。おおよそ 1~3 Gy。脊髄、腎臓、筋肉など。
筋肉は細胞増殖が遅く、晩期反応組織として扱われます。
したがって、α/β 値が 1~3 Gy とされるものは 筋肉です。
ひっかけポイント
α/β 値が低い組織は、1 回線量が大きい照射で晩期障害が出やすくなります。
低 α/β = 晩期反応組織と覚えます。
選択肢の確認
1.正しい。
筋肉は晩期反応組織に分類され、α/β 値は 1~3 Gy 程度とされます。1 回線量の影響を受けやすい組織です。
2.誤り。
口腔粘膜は早期反応組織です。細胞回転が速く、α/β 値は比較的高い組織として扱います。
3.誤り。
腸管上皮は細胞増殖が盛んな早期反応組織です。α/β 値は低値ではなく、高めに考えます。
4.誤り。
リンパ球は放射線感受性が非常に高い細胞ですが、α/β 値が 1~3 Gy の晩期反応組織として選ぶものではありません。
5.誤り。
小細胞肺癌は増殖が速く、放射線や化学療法に感受性が高い腫瘍です。一般に早期反応組織や多くの腫瘍は α/β 値が高めです。
覚えるポイント
- α/β 値が低い組織は晩期反応組織です。
- 晩期反応組織の α/β 値はおおよそ 1~3 Gyです。
- 筋肉、脊髄、腎臓などは低 α/β として整理します。
- 粘膜や腸管上皮は早期反応組織で、α/β 値は高めです。
- 低 α/β 組織は、1 回線量の増加による影響を受けやすいです。