76PM89|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
油性ヨード造影剤を用いてもよいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、油性ヨード造影剤を使用してよい検査を選びます。
油性ヨード造影剤は、水溶性造影剤とは異なり、血管内や尿路、消化管の一般的な造影には適しません。
選択肢の中で油性ヨード造影剤を用いてもよい代表的検査は **子宮卵管造影〈HSG〉**です。
解説
ヨード造影剤には、大きく分けて 水溶性と 油性があります。
現在、血管造影、CT 造影、尿路造影などで広く用いられるのは、主に 水溶性ヨード造影剤です。
水溶性ヨード造影剤は血管内投与や尿路系の造影に適しており、体内で比較的速やかに移行・排泄されます。
一方、油性ヨード造影剤は水に溶けにくく、体内に長く残りやすい性質があります。
そのため、血管内に投与すると塞栓や重篤な副作用の危険があり、通常の血管造影には用いません。
消化管造影では、バリウム製剤や水溶性ヨード造影剤を状況に応じて用いますが、油性ヨード造影剤は一般的ではありません。
**子宮卵管造影〈HSG〉**では、子宮腔や卵管の通過性を確認するために造影剤を注入します。
HSG では水溶性造影剤が用いられることもありますが、油性ヨード造影剤を用いてもよい検査として知られています。
ひっかけポイント
「ヨード造影剤」だからといって、すべての検査に同じ種類を使えるわけではありません。
血管内・尿路系は水溶性、油性ヨード造影剤を用いてもよい代表は HSG と整理します。
選択肢の確認
1.誤り。
血管造影では血管内に造影剤を注入します。油性ヨード造影剤は塞栓などの危険があるため、血管造影には適しません。通常は水溶性ヨード造影剤を用います。
2.誤り。
大腸造影では、バリウム製剤や水溶性ヨード造影剤を状況に応じて用います。油性ヨード造影剤を用いる検査としては適切ではありません。
3.正しい。
子宮卵管造影〈HSG〉では、子宮腔や卵管の形態・通過性を評価します。油性ヨード造影剤を用いてもよい代表的な検査です。
4.誤り。
上部消化管造影では、通常バリウム製剤を用います。穿孔が疑われる場合などでは水溶性ヨード造影剤を用いますが、油性ヨード造影剤は適切ではありません。
5.誤り。
排泄性尿路造影では、静脈内に水溶性ヨード造影剤を投与し、腎から尿路へ排泄される造影剤を利用して描出します。油性ヨード造影剤は用いません。
覚えるポイント
- ヨード造影剤には 水溶性と 油性があります。
- 血管造影や排泄性尿路造影では、主に 水溶性ヨード造影剤を用います。
- 消化管造影では、バリウム製剤や水溶性ヨード造影剤を使い分けます。
- **子宮卵管造影〈HSG〉**では、油性ヨード造影剤を用いてもよいです。
- 油性造影剤は体内に残りやすく、血管内投与には適しません。