78AM38|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
ヨード造影剤の血管内投与の禁忌で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 4・5
正答
4.重篤な甲状腺疾患
5.ヨード過敏症の既往歴
問題のポイント
ヨード造影剤を血管内投与する場合、造影剤による副作用や病態悪化の危険がある患者では、禁忌や慎重投与を確認する必要があります。
本問では、血管内投与の禁忌として正しいものを2つ選びます。
なぜ重篤な甲状腺疾患が禁忌か
ヨード造影剤には多量のヨードが含まれます。
甲状腺はヨードを利用して甲状腺ホルモンを作るため、重篤な甲状腺疾患がある患者では、ヨード負荷によって甲状腺機能が悪化する可能性があります。
特に重篤な甲状腺機能亢進症では、甲状腺クリーゼなどの危険も考慮されます。
したがって、4.重篤な甲状腺疾患は禁忌として扱われます。
なぜヨード過敏症の既往歴が禁忌か
過去にヨード造影剤で重い過敏反応を起こした患者では、再投与によって同様またはそれ以上の反応が起こる可能性があります。
造影剤による過敏反応には、
- 蕁麻疹
- 呼吸困難
- 血圧低下
- アナフィラキシー
- ショック
などがあります。
そのため、ヨード造影剤に対する過敏症の既往がある場合、血管内投与の禁忌として扱われます。
したがって、5.ヨード過敏症の既往歴も正しいです。
他の選択肢との区別
1.小児
誤りです。
小児であること自体は、ヨード造影剤血管内投与の禁忌ではありません。
必要性、体重に応じた投与量、腎機能、アレルギー歴などを確認して使用します。
2.妊婦
誤りです。
妊娠中は放射線被ばくや薬剤使用に注意が必要ですが、妊婦であることだけでヨード造影剤の血管内投与が絶対禁忌になるわけではありません。
検査の必要性とリスクを慎重に判断します。
3.腸閉塞
誤りです。
腸閉塞は消化管造影や経口造影剤の使用では重要な注意点になります。
しかし、本問は「血管内投与」の禁忌を問うているため、腸閉塞は該当しません。
4.重篤な甲状腺疾患
正しいです。
ヨード負荷により甲状腺機能が悪化する危険があるため、禁忌として扱われます。
5.ヨード過敏症の既往歴
正しいです。
過去に重篤な過敏反応を起こしている場合、再投与で重い副作用が起こる可能性があります。
覚えるポイント
ヨード造影剤の血管内投与で特に注意する代表例は、
- ヨード造影剤過敏症の既往
- 重篤な甲状腺疾患
- 腎機能障害
- 気管支喘息
- 重篤な心疾患
- 脱水
- ビグアナイド系糖尿病薬の使用
などです。
このうち、禁忌として問われやすいのは、
- 重篤な甲状腺疾患
- ヨード過敏症の既往歴
です。
本問では、正答は4と5です。