76PM93|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
右肘関節の正面X 線写真を別に示す。 正しい組合せはどれか。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、右肘関節正面 X 線写真で、肘関節を構成する骨性構造を同定します。
画像では、イ が上腕骨遠位端の中央付近に重なって見える尺骨近位端の構造を示しています。
これは 肘頭です。
肘頭は尺骨近位端の後方へ突出する部分で、肘を曲げたときに触れる「肘の先」に相当します。
解説
肘関節正面像では、上腕骨遠位端、橈骨近位端、尺骨近位端を確認します。
主な構造は次の通りです。
- 上腕骨遠位端:内側上顆、外側上顆、上腕骨小頭、滑車など
- 橈骨近位端:橈骨頭、橈骨頸部
- 尺骨近位端:肘頭、鉤状突起、滑車切痕など
画像の下方には前腕骨が 2 本描出されています。
橈骨頭は上腕骨小頭と関節をつくり、尺骨は上腕骨滑車と関節をつくります。
肘頭は尺骨の近位後方にある大きな突出部です。
側面像では後方へ突出する形が分かりやすいですが、正面像では上腕骨遠位端の中央付近に重なって描出されます。
提示画像の イ は、上腕骨遠位端中央の関節部に重なる尺骨近位端の構造を指しており、肘頭として判断します。
画像でまず見るポイント
肘関節正面像では、まず上腕骨遠位端と前腕骨 2 本を確認します。
橈骨頭は外側で丸く見え、尺骨近位端は上腕骨滑車と関節を作ります。
イ は尺骨近位端の肘頭に相当します。
ひっかけポイント
肘頭は側面像で特に分かりやすい構造ですが、正面像でも上腕骨遠位端中央に重なって見えます。
「茎状突起」は手関節付近の遠位橈骨・尺骨にある構造なので、肘関節正面像では選びません。
選択肢の確認
1.誤り。
アは上腕骨小頭ではありません。上腕骨小頭は橈骨頭と関節をつくる外側の関節面です。アは上腕骨遠位端の内側寄りの突出部を示しており、上腕骨小頭とは位置が異なります。
2.正しい。
イは上腕骨遠位端中央付近に重なって描出される尺骨近位端の構造です。位置と形態から 肘頭と判断できます。
3.誤り。
ウは尺骨ではありません。ウは前腕の外側寄りにある橈骨側の骨幹部を示していると考えます。尺骨は肘頭を含む前腕内側の骨であり、ウの位置とは一致しません。
4.誤り。
エは茎状突起ではありません。茎状突起は橈骨または尺骨の遠位端、つまり手関節近くにある突起です。エは肘関節近くの橈骨頭付近を示しており、茎状突起ではありません。
5.誤り。
オは内側上顆ではありません。オは上腕骨遠位端の外側寄り、橈骨頭側の構造を示していると考えます。内側上顆は反対側の内側突出部です。
覚えるポイント
- 肘頭は 尺骨近位端の後方突出部です。
- 肘頭は「肘の先」として触れる部分です。
- 正面像では、肘頭は上腕骨遠位端中央付近に重なって見えます。
- 上腕骨小頭は橈骨頭と関節をつくります。
- 茎状突起は肘ではなく、手関節近くの遠位橈骨・尺骨にある構造です。
- この画像では、イが肘頭です。
