76PM92第76回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影技術学X線画像解剖X線画像

胸部X 線写真を別に示す。 正しい組合せはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、胸部正面 X 線写真で 縦隔陰影・横隔膜・骨性構造を同定します。

画像の R マーカーから、画像左側が患者右側、画像右側が患者左側です。

は、患者左側の上縦隔にある弓状の突出部を示しており、これは 大動脈弓です。

したがって、正しい組合せは 2.イ 大動脈弓です。

解説

胸部 X 線写真では、まず左右を確認します。

画像左上に R マーカーがあるため、画像左側が患者右側、画像右側が患者左側です。

胸部正面像で大動脈弓は、患者左上縦隔の外側縁に丸みを帯びた陰影として描出されます。

これは 大動脈弓部の突出で、胸部 X 線では「大動脈弓」や「大動脈弓部陰影」として確認します。

画像では、 の矢印が患者左上縦隔の外側輪郭、すなわち大動脈弓の位置を示しています。

胸部正面像の縦隔陰影は、左右で次のように整理すると読みやすくなります。

  • 右上縦隔:上大静脈
  • 右下縦隔:右心房
  • 左上縦隔:大動脈弓
  • 左中縦隔:肺動脈幹・左肺門周囲
  • 左下縦隔:左心室

この問題では、矢印 が左上縦隔の大動脈弓に一致します。

画像でまず見るポイント
胸部 X 線では、まず R/L マーカーで左右を確認します。
次に、患者左上縦隔の丸い突出を探します。
そこが 大動脈弓です。

ひっかけポイント
胸部 X 線では、画像の左右と患者の左右が逆に見えることがあります。
R マーカーがある側が患者右側です。
大動脈弓は患者左側、つまりこの画像では右側上縦隔に見えます。

選択肢の確認

1.誤り。
アは喉頭ではありません。喉頭は頸部の上方に位置する構造であり、胸部正面像でアの矢印が示す上縦隔付近の陰影とは一致しません。アは気管・上縦隔周囲を考える位置です。

2.正しい。
イは患者左上縦隔の外側輪郭を示しています。胸部 X 線写真では、この部位に大動脈弓が弓状の突出として描出されます。

3.誤り。
ウは左横隔膜下の胃泡付近を示しています。肋骨横隔膜角は、肺底部外側で横隔膜と胸壁が作る鋭い角の部分であり、ウの位置とは異なります。

4.誤り。
エは右肺門付近の血管・気管支陰影を示す位置です。上大静脈は患者右上縦隔の外側縁を形成する構造であり、エの位置とは一致しません。

5.誤り。
オは右鎖骨付近を示しています。肩甲骨は胸郭外側から上肺野外側に重なる骨性構造として描出されますが、オの矢印が示す構造は肩甲骨ではありません。

覚えるポイント

  • 胸部 X 線写真では、まず R/L マーカーで左右を確認します。
  • 大動脈弓は患者左上縦隔の外側輪郭に描出されます。
  • 右上縦隔の外側縁は主に 上大静脈です。
  • 肋骨横隔膜角は、肺底部外側で胸壁と横隔膜が作る角です。
  • この画像では、イが大動脈弓です。
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