77AM85第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影技術学X線撮影技術X線撮影

頭部 X 線写真を別に示す。 撮影方法で正しいのはどれか。

77AM85の問題画像
解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、提示された頭部 X 線写真から、副鼻腔撮影、特に Waters 法に相当する撮影方法を判断します。

画像では、眼窩、上顎洞、鼻腔、頬骨弓などが正面方向から描出され、上顎洞の観察に適した像になっています。

この撮影では、中心 X 線は検出器面に対して垂直に入射します。

したがって、正しいのは 4.中心 X 線は検出器面に対し垂直に入射する。 です。

解説

提示画像は、頭部正面系の X 線写真で、上顎洞を含む副鼻腔の観察に適した像です。

このような撮影では、患者の顔面を検出器に向け、顎を上げた姿勢で撮影します。

副鼻腔撮影でよく用いられる Waters 法では、次のような特徴があります。

  • 上顎洞を広く描出する。
  • 錐体部を上顎洞から下方へ外して描出しやすい。
  • 中心 X 線は検出器面に対して垂直に入射する。
  • 管電圧は頭部撮影として適切な条件を用いる。
  • 成人頭部では散乱線が多いため、通常はグリッドを使用する。

この画像でも、上顎洞が左右に広く描出されており、単純な頭部正面像というより、副鼻腔評価を意識した正面系撮影として判断します。

画像でまず見るポイント
上顎洞、眼窩、鼻腔、錐体部の位置関係を確認します。
上顎洞を観察しやすい正面系撮影では、中心 X 線を検出器面に垂直に入射する撮影法が基本になります。

Waters 法で押さえること

Waters 法は、後頭前頭方向、つまり PA 方向で行う副鼻腔撮影法です。

顎を上げることで、錐体部が上顎洞と重なりにくくなり、上顎洞の観察がしやすくなります。

中心 X 線は、検出器面に対して垂直に入射します。

鼻根を射出点とする撮影や、中心 X 線を斜入させる撮影とは区別します。

選択肢の確認

1.誤り。
頭部や副鼻腔の X 線撮影では、被写体厚があり散乱線も発生するため、通常はグリッドを使用します。

「グリッドは使用しない」とするのは適切ではありません。

2.誤り。
X 線の射出点を鼻根とする撮影法は、この提示画像の撮影方法としては適切ではありません。

この画像は上顎洞をよく描出する正面系の副鼻腔撮影であり、鼻根を射出点とする方法とは異なります。

3.誤り。
40~50 kV は頭部 X 線撮影としては低すぎる条件です。

頭部や副鼻腔撮影では、骨構造と含気腔を描出するため、一般により高い管電圧が用いられます。

4.正しい。
提示画像のような副鼻腔正面系撮影では、中心 X 線を検出器面に対して垂直に入射します。

したがって、この選択肢が正答です。

5.誤り。
ドイツ水平線を検出器面に対して 60 度とするという記述は、この撮影方法としては適切ではありません。

Waters 法では、顎を上げて上顎洞を観察しやすくする体位をとりますが、選択肢 5 の角度設定をそのまま正しい撮影条件として選ぶことはできません。

覚えるポイント

  • 提示画像は、上顎洞を観察しやすい副鼻腔正面系撮影として読む。
  • Waters 法では、上顎洞を広く描出し、錐体部との重なりを避ける。
  • 中心 X 線は検出器面に対して垂直に入射する
  • 成人頭部撮影では、通常グリッドを使用する。
  • 40~50 kV は頭部 X 線撮影としては低すぎる。
77AM85の解説画像

関連問題

77AM8477AM86
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)