77AM29第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線治療技術学吸収線量の評価吸収線量計測法

電子線の R₅₀ で正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、電子線の線質指標である R₅₀ の意味が問われています。

R₅₀ は、電子線の深部線量分布において線量が最大値の 50%となる深さを表す量です。

電子線の標準計測では、この R₅₀ を用いて校正深を決定します。

したがって、正しいのは 2.校正深の計算に必要である。 です。

解説

電子線では、線質を表す指標として R₅₀ が用いられます。

R₅₀ は、水中で電子線の吸収線量が最大線量の 50%に低下する深さを示します。
単位は通常、cm または水等価厚として g/cm² で扱います。

放射線治療における標準線量計測では、電子線の校正深を決める必要があります。

電子線の校正深は、R₅₀ を用いて次のように求めます。

  • zref = 0.6 R₅₀ − 0.1

ここで、zref は校正深です。

つまり、R₅₀ は電子線の線質を表すだけでなく、基準深、校正深を設定するために必要な量です。

ひっかけポイント
R₅₀ は単なる係数名ではなく、電子線の深さ方向の線量低下を表す線質指標です。
校正深 zref の計算に使う点を押さえます。

PDD と R₅₀ の関係

R₅₀ は線量が 50%となる深さに関係しますが、標準計測では実測した電離量分布から R₅₀,ion を求め、必要に応じて線量分布の R₅₀ に換算します。

そのため、単純に PDD から直接読み取るという説明は、標準計測上は適切ではありません。

選択肢の確認

1.誤り。
R₅₀ は深さを表す量であり、単位は cm または g/cm² で扱います。

g/m ではありません。

2.正しい。
電子線の校正深 zref は、R₅₀ を用いて計算します。

したがって、R₅₀ は校正深の計算に必要です。

3.誤り。
R₅₀ は深部線量分布に関係する量ですが、標準計測では電離量分布から R₅₀,ion を求め、補正して R₅₀ を得ます。

PDD から単純に直接求めるという表現は適切ではありません。

4.誤り。
R₅₀ は質量エネルギー吸収係数ではありません。

電子線の線質を表す深さの指標です。

5.誤り。
電子線の基準条件では、エネルギーに応じて必要な照射野サイズが変わることがあります。

エネルギーに関わらず常に 10 cm × 10 cm であるとはいえません。

覚えるポイント

  • R₅₀ は電子線の線質指標
  • R₅₀ は、線量が最大値の 50%となる深さに関係する。
  • 単位は cm または g/cm²
  • 電子線の校正深は zref = 0.6 R₅₀ − 0.1 で求める。
  • R₅₀ は質量エネルギー吸収係数ではない。

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