77AM30|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
放射線治療装置の受入試験で正しいのはどれか。 2 つ選べ。
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正解: 4・5
正答
4、5
この問題のポイント
この問題は 2 つ選べ の問題です。
放射線治療装置の受入試験は、装置が仕様書どおりの性能を満たしているかを確認する試験です。
正しいのは次の 2 つです。
- 4.仕様書を満たすことを確認する。
- 5.定期的品質管理の基本データを得る。
解説
放射線治療装置は、高精度で線量を投与する必要がある医療機器です。
新しい装置を導入したときには、まず受入試験を行います。
受入試験では、納入された装置が契約や仕様書に示された性能を満たしているかを確認します。
たとえば、機械的精度、線量出力、ビームの安定性、安全機構などを確認します。
また、受入試験で得られた測定値は、その後の定期的品質管理〈QA / QC〉で比較するための基準データになります。
つまり、受入試験は単に納入時に合格・不合格を判断するだけでなく、装置を安全に長期間使用するための出発点になります。
ひっかけポイント
受入試験はコミッショニングの後ではなく、通常はコミッショニングの前に行います。
コミッショニングでは、臨床使用に向けてビームデータ取得や治療計画装置への登録・検証を行います。
受入試験とコミッショニングの違い
- 受入試験:仕様書を満たすか、納入装置の性能を確認する。
- コミッショニング:臨床使用のために詳細なビームデータを取得・検証する。
- 定期的品質管理:受入試験やコミッショニングで得た基準値からの変化を監視する。
選択肢の確認
1.誤り。
受入試験は、納入業者だけで実施するものではありません。
医療機関側も装置の性能や安全性を確認し、受け入れの判断に関与します。
2.誤り。
計算値を実測値で検証する作業は、治療計画装置のコミッショニングや患者別検証などで重要です。
受入試験の主目的は、装置が仕様書を満たすかを確認することです。
3.誤り。
受入試験は、通常、コミッショニングの前に実施します。
受入試験で装置性能を確認した後、臨床使用に向けたコミッショニングを行います。
4.正しい。
受入試験の重要な目的は、装置が仕様書で定められた性能を満たしているかを確認することです。
したがって、この選択肢は正しいです。
5.正しい。
受入試験で得られた測定値は、その後の定期的品質管理の基準データになります。
装置性能の経時変化を確認するためにも重要です。
覚えるポイント
- 受入試験は装置が仕様書を満たすか確認する試験。
- 受入試験は、通常、コミッショニング前に実施する。
- 受入試験の結果は、定期的 QA / QC の基準データになる。
- コミッショニングは、臨床使用に向けたビームデータ取得・検証である。
- 放射線治療装置では、導入時から品質保証の流れを理解することが重要。