77AM37第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

医療安全管理学救急医療救命処置

検査待ち合いで患者が床に倒れており、時折いびきのような音を立てて首を動かしている。呼びかけに対する反応はあいまいである。周囲に他の人はいない。 対応で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題では、検査待ち合いで倒れている患者を発見したときの 一次救命処置〈BLS〉 の対応が問われています。

呼びかけへの反応があいまいで、いびきのような音を立てている場合、正常な呼吸とは判断できません。

周囲に他の人がいない場合は、胸骨圧迫を始める前に、まず 院内緊急コール を行い、応援と AED を要請します。

解説

倒れている患者を発見した場合、まず安全を確認し、反応を確認します。

反応がない、または反応があいまいな場合は、心停止や重篤な状態を疑います。

この問題では、患者が時折いびきのような音を立てて首を動かしています。
これは正常な呼吸ではなく、死戦期呼吸や気道閉塞を疑う所見です。

死戦期呼吸は、心停止直後などにみられる不規則で異常な呼吸様運動です。
「呼吸している」と誤って判断すると、心肺蘇生の開始が遅れる危険があります。

周囲に誰もいない場合、最初に行うべきことは、院内緊急コールで応援を呼ぶことです。

その後、呼吸の確認、胸骨圧迫、AED の使用へ進みます。

ひっかけポイント
「いびきのような音」があるからといって、正常呼吸とは判断しません。
反応がなく、呼吸が正常でない場合は心停止として対応します。

BLS の基本的な流れ

  • 周囲の安全を確認する。
  • 肩を軽く叩きながら反応を確認する。
  • 反応がない、または不明確なら緊急コールを行う。
  • AED を依頼する。
  • 呼吸が正常でなければ胸骨圧迫を開始する。
  • AED 到着後は音声指示に従う。

選択肢の確認

1.正しい。
周囲に他の人がいない状況で、反応があいまいな患者を発見しています。

胸骨圧迫を始める前に、院内緊急コールを行って応援と AED を要請する対応は正しいです。

2.誤り。
胸骨圧迫のテンポは、一般に 1 分間に 100〜120 回です。

50〜70 回では遅すぎます。

3.誤り。
いびきのような音や不規則な呼吸様運動は、正常呼吸とは限りません。

反応がなく正常な呼吸が確認できない場合は、直ちに心肺蘇生を開始する必要があります。

4.誤り。
反応確認に 1 分以上かけるのは不適切です。

反応確認は短時間で行い、反応がない、またはあいまいであればすぐに応援要請と救命処置へ進みます。

5.誤り。
AED は心拍が再開しない場合に依頼するものではありません。

心停止が疑われる時点で、できるだけ早く AED を手配します。

覚えるポイント

  • 倒れていて反応があいまいなら、心停止を疑う。
  • いびき様呼吸や不規則な呼吸は、正常呼吸ではないことがある。
  • 周囲に誰もいなければ、まず 院内緊急コール を行う。
  • 胸骨圧迫のテンポは 100〜120 回/分
  • AED はできるだけ早く要請する。

関連問題

77AM3677AM38
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)