77AM54|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要脳、神経末梢神経
手根管を通過する神経はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、手根管を通過する神経が問われています。
手根管を通過する神経は、正中神経です。
手根管症候群では、この正中神経が圧迫されて、母指、示指、中指、環指橈側のしびれなどを生じます。
解説
手根管は、手関節掌側にある線維骨性のトンネルです。
手根骨と屈筋支帯によって形成され、その中を腱と神経が通ります。
手根管を通る主な構造は次の通りです。
- 正中神経
- 浅指屈筋腱
- 深指屈筋腱
- 長母指屈筋腱
このうち、神経として通過するのは正中神経です。
尺骨神経は、手根管ではなく Guyon 管、つまり尺骨神経管を通ります。
橈骨神経は手根管を通りません。
ひっかけポイント
手関節周囲には正中神経、尺骨神経、橈骨神経が関係します。
ただし、手根管を通るのは正中神経です。
尺骨神経は Guyon 管を通ると整理します。
手根管症候群で重要な症状
正中神経が圧迫されると、次のような症状が出ます。
- 母指、示指、中指、環指橈側のしびれ
- 夜間や早朝に強いしびれ
- 母指球筋の萎縮
- つまみ動作の低下
選択肢の確認
1.誤り。
副神経は第 11 脳神経で、胸鎖乳突筋や僧帽筋の運動に関与します。
手根管を通過しません。
2.誤り。
尺骨神経は手根管を通りません。
手関節部では主に Guyon 管を通ります。
3.正しい。
正中神経は手根管を通過します。
手根管症候群で圧迫される神経として重要です。
4.誤り。
橈骨神経は手根管を通過しません。
手背側や前腕伸筋群の支配に関係します。
5.誤り。
肋間神経は胸部の肋間を走行する神経です。
手根管とは関係しません。
覚えるポイント
- 手根管を通る神経 = 正中神経。
- 手根管には屈筋腱も通る。
- 尺骨神経は手根管ではなく Guyon 管を通る。
- 手根管症候群では正中神経が圧迫される。
- 母指〜環指橈側のしびれを正中神経領域として覚える。