77AM55|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学放射線の細胞に対する作用

紫外線の特徴で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2

この問題のポイント

この問題では、紫外線と X 線の違いが問われています。

正しいのは、紫外線は X 線よりも波長が長いという記述です。

紫外線も X 線も電磁波ですが、一般に X 線の方が波長が短く、エネルギーが高い電磁波です。

解説

電磁波は、波長やエネルギーによって分類されます。

波長が短いほど、光子 1 個あたりのエネルギーは高くなります。

電磁波を波長の長い方から短い方へ並べると、おおまかに次のようになります。

  • 電波
  • マイクロ波
  • 赤外線
  • 可視光線
  • 紫外線
  • X 線
  • γ 線

紫外線は可視光線より波長が短い電磁波ですが、X 線よりは波長が長いです。

したがって、X 線よりも波長が長いという記述は正しいです。

紫外線は、DNA に損傷を与えることがあります。
代表的には、ピリミジンダイマー、特にチミンダイマーの形成が重要です。

この DNA 損傷が修復されない場合、突然変異や発がんにつながることがあります。

ひっかけポイント
紫外線は X 線ほど高エネルギーではありませんが、DNA に影響しないわけではありません。
皮膚がんなどの発がんリスクと関連します。

電離放射線との区別

放射線防護でいう直接電離放射線は、荷電粒子が直接物質を電離する放射線です。

代表例は、α 線、β 線、電子線、陽子線などです。

紫外線は電磁波であり、直接電離放射線ではありません。

また、LET は主に電離放射線が物質中で単位長さあたりに付与するエネルギーを表す量です。
紫外線を X 線より高 LET として扱うのは適切ではありません。

選択肢の確認

1.誤り。
紫外線は DNA に損傷を与えることがあります。

特にチミンダイマーなどの形成が発がんに関係します。

2.正しい。
紫外線は X 線より波長が長い電磁波です。

一般に、X 線は紫外線より短波長で高エネルギーです。

3.誤り。
紫外線は電磁波であり、α 線や β 線のような直接電離放射線ではありません。

直接電離放射線は、荷電粒子が直接電離を起こす放射線を指します。

4.誤り。
紫外線は X 線より LET が高いとはいえません。

LET は主に電離放射線の線質を表す指標であり、紫外線の特徴として選ぶ記述ではありません。

5.誤り。
紫外線は発がんを引き起こすことがあります。

皮膚がんや日光角化症などのリスクと関連します。

覚えるポイント

  • 紫外線は X 線より波長が長い。
  • 電磁波は、波長が短いほどエネルギーが高い。
  • X 線は紫外線より短波長で高エネルギー。
  • 紫外線は DNA 損傷を起こし、発がんに関与する。
  • 紫外線は直接電離放射線ではない。

掲載内容は受験学習用に編集しています。正式な正答・採点上の取扱いは、各試験実施機関の発表を優先してください。 情報の確認方法と訂正窓口は編集方針に掲載しています。 本サービスは診断・治療・臨床判断を目的とするものではありません。

問題文・正答・解説に誤りを見つけたら、この問題の誤りを報告する([email protected])までお知らせください。確認して修正します。

関連問題

← 77AM5477AM56 →
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)