77AM65|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
電流の大きさが 2 A(実効値)で、位相が電圧より 30 度だけ進んでいる正弦波交流回路がある。 この回路の電圧が 0 V の瞬間の電流の大きさ[A]はどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
この問題では、正弦波交流の実効値・最大値・位相差を使って、ある瞬間の電流値を求めます。
電流の実効値は 2 A です。
正弦波では、
- 最大値 = 実効値 × √2
なので、電流の最大値は 2√2 A です。
また、電流は電圧より 30 度進んでいるため、電圧が 0 V の瞬間には、電流は 30 度進んだ位相にあります。
したがって、電流の大きさは、
- 2√2 × sin 30°
- 2√2 × 1/2
- √2 A
となります。
解説
正弦波交流では、瞬時値、最大値、実効値を区別することが重要です。
電流の実効値を I とすると、最大値 Im は次の式で表されます。
- Im = √2 I
この問題では、電流の実効値が 2 A なので、
- Im = √2 × 2
- Im = 2√2 A
です。
次に、位相差を考えます。
電圧を基準として、
- 電圧 v = Vm sin ωt
とすると、電流は電圧より 30 度進んでいるので、
- 電流 i = Im sin(ωt + 30°)
と表せます。
電圧が 0 V の瞬間では、sin ωt = 0 です。
このとき電流は 30 度進んでいるため、
- i = Im sin 30°
- i = 2√2 × 1/2
- i = √2 A
となります。
したがって、正答は 4.√2 です。
ひっかけポイント
実効値 2 A をそのまま使うのではなく、まず最大値 2√2 A に直します。
さらに、位相が 30 度進んでいるため、sin 30° = 1/2 を掛けます。
計算の流れ
1.実効値から最大値を求める。
- Im = √2 × 2
- Im = 2√2 A
2.電圧 0 V の瞬間の位相を考える。
- 電圧:0°
- 電流:30°進み
3.電流瞬時値を求める。
- i = 2√2 × sin 30°
- i = 2√2 × 1/2
- i = √2 A
選択肢の確認
1.誤り。
電圧が 0 V でも、電流が同時に 0 A とは限りません。
この回路では電流が電圧より 30 度進んでいるため、電圧が 0 V の瞬間にも電流は流れています。
2.誤り。
√2/3 は、実効値から最大値への換算や sin 30° の計算と合いません。
計算すると √2 A になります。
3.誤り。
√2/2 は、最大値を正しく使っていない場合などに選びやすい値です。
電流最大値は 2√2 A であり、これに sin 30° = 1/2 を掛けるため、√2 A です。
4.正しい。
電流の最大値は 2√2 A です。
電圧が 0 V の瞬間、電流の位相は 30 度進んでいるため、
- 2√2 × sin 30°
- 2√2 × 1/2
- √2 A
となります。
5.誤り。
2√2 A は電流の最大値です。
電圧が 0 V の瞬間の電流値ではありません。
覚えるポイント
- 正弦波交流では、最大値 = 実効値 × √2。
- 実効値 2 A の電流最大値は 2√2 A。
- 位相が 30 度進んでいるとき、電圧 0 V の瞬間の電流は sin 30° を使う。
- sin 30° = 1/2。
- この問題では、2√2 × 1/2 = √2 A。