76AM77|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
演算増幅回路を図に示す。 出力電圧 Vout が-10 V のとき負帰還抵抗 Rf[kΩ]はどれか。

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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
この問題では、演算増幅器を用いた 反転加算回路を読み取り、負帰還抵抗 Rf を求めます。
図では、非反転入力端子(+)が接地され、反転入力端子(-)に 6 V、3 V、1 V がそれぞれ 1 kΩ を介して入力されています。
理想的な演算増幅器では、負帰還がかかっているため、反転入力端子は 仮想接地として扱えます。
解説
この回路は、複数の入力電圧を反転して加算する 反転加算増幅回路です。
非反転入力端子(+)が接地されているため、理想演算増幅器では反転入力端子(-)もほぼ 0 V になります。
これを 仮想接地といいます。
したがって、各入力抵抗 1 kΩ には、次の電流が流れます。
1.6 V 入力からの電流
I1 = 6 V ÷ 1 kΩ
I1 = 6 mA
2.3 V 入力からの電流
I2 = 3 V ÷ 1 kΩ
I2 = 3 mA
3.1 V 入力からの電流
I3 = 1 V ÷ 1 kΩ
I3 = 1 mA
4.反転入力端子に流れ込む合計電流
I合計 = 6 mA + 3 mA + 1 mA
I合計 = 10 mA
理想演算増幅器では、入力端子には電流が流れ込まないと考えます。
そのため、入力抵抗から流れ込んだ 10 mA は、すべて負帰還抵抗 Rf を通って出力側へ流れます。
出力電圧は -10 V なので、負帰還抵抗にかかる電圧の大きさは 10 V です。
Rf = 10 V ÷ 10 mA
Rf = 10 V ÷ 0.010 A
Rf = 1000 Ω
Rf = 1 kΩ
したがって、負帰還抵抗 Rf は 1 kΩです。
ひっかけポイント
入力電圧を単純に 6 + 3 + 1 = 10 V として終わりではありません。
各入力は 1 kΩ を介して反転入力端子へ入るため、まず 入力電流の合計を求めます。
ただし、この問題では全て 1 kΩ なので、結果的に合計 10 mA となり、計算がかなり簡単です。
選択肢の確認
1.正しい。
各入力電流は 6 mA、3 mA、1 mA で、合計 10 mA です。出力電圧の大きさが 10 V なので、Rf = 10 V ÷ 10 mA = 1 kΩ となります。
2.誤り。
Rf = 2 kΩ とすると、出力電圧の大きさは 10 mA × 2 kΩ = 20 V となり、Vout は -20 V になります。問題の -10 V と一致しません。
3.誤り。
Rf = 3 kΩ とすると、出力電圧の大きさは 30 V となります。Vout = -10 V にはなりません。
4.誤り。
Rf = 4 kΩ とすると、出力電圧の大きさは 40 V となります。負帰還抵抗として大きすぎます。
5.誤り。
Rf = 5 kΩ とすると、出力電圧の大きさは 50 V となります。問題の出力電圧 -10 V とは一致しません。
覚えるポイント
- この回路は 反転加算回路です。
- 非反転入力端子が接地され、負帰還があると、反転入力端子は 仮想接地になります。
- 理想演算増幅器では、入力端子に電流は流れ込まないと考えます。
- 入力電流の合計が、そのまま負帰還抵抗 Rf を流れます。
- この問題では、6 mA + 3 mA + 1 mA = 10 mA です。
- Vout = -10 V より、Rf = 10 V ÷ 10 mA = 1 kΩです。
