76PM78|第76回 診療放射線技師国家試験 過去問
正弦波交流の実効値Ve と平均値Va との比(Ve:Va)はどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
この問題では、正弦波交流の 実効値 と 平均値 の関係が問われています。
正弦波交流では、最大値を Vm とすると、
- 実効値 Ve = Vm / √2
- 平均値 Va = 2Vm / π
です。
したがって、比は Ve:Va = π:2√2 となります。
解説
正弦波交流を
v = Vm sinθ
とします。
ここで、Vm は最大値です。
1.実効値を求める
正弦波交流の実効値は、同じ熱作用を生じる直流値に相当します。
正弦波の実効値は、
Ve = Vm / √2
です。
2.平均値を求める
交流波形は正負が対称なので、1 周期全体をそのまま平均すると 0 になります。
電気回路でいう正弦波交流の平均値は、通常、整流した波形の平均値、または半周期の平均値として扱います。
正弦波の平均値は、
Va = 2Vm / π
です。
3.比を求める
Ve:Va
= Vm / √2 : 2Vm / π
Vm は両方に含まれるので消去できます。
= 1 / √2 : 2 / π
比を見やすくするため、両方に π√2 を掛けます。
= π : 2√2
したがって、正弦波交流の実効値 Ve と平均値 Va の比は π:2√2 です。
ひっかけポイント
正弦波交流の「平均値」は、単純に 1 周期を平均した 0 ではなく、整流平均値として扱います。
国家試験では、実効値 = 最大値 / √2、平均値 = 2 × 最大値 / π をセットで覚えます。
選択肢の確認
1.誤り。
π:1 ではありません。平均値は 2Vm / π であり、実効値との比には 2√2 が含まれます。
2.誤り。
π:√2 は、平均値の係数 2 を落としてしまった形です。Va = 2Vm / π を使います。
3.誤り。
√3 は三相交流や別の実効値計算で出てくることがありますが、正弦波交流の実効値と平均値の比には用いません。
4.誤り。
π:2 ではありません。実効値 Ve = Vm / √2 なので、√2 の因子が必要です。
5.正しい。
Ve = Vm / √2、Va = 2Vm / π より、Ve:Va = π:2√2 となります。
覚えるポイント
- 正弦波交流の実効値は Ve = Vm / √2 です。
- 正弦波交流の平均値は Va = 2Vm / π です。
- 平均値は整流平均値として考えます。
- 比をとると Ve:Va = π:2√2 です。
- 実効値、平均値、最大値の関係は電気工学の頻出事項です。