77PM100第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線安全管理学個人の放射線被ばく管理外部被ばく測定

18F を 200 MBq 投与直後に患者から 2 m の距離で 5 分間、年間 50 回対応した 放射線業務従事者の年間被ばく線量[µSv]に最も近いのはどれか。  ただし、18F の実効線量率定数は 0.14 µSv・m²・MBq⁻¹・h⁻¹ とする。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

この問題は、放射性医薬品投与後の患者から受ける外部被ばく線量を求める計算問題です。

使う式は次の通りです。

  • 線量率 = 実効線量率定数 × 放射能 ÷ 距離²
  • 線量 = 線量率 × 時間
  • 年間線量 = 1 回あたりの線量 × 回数

解説

与えられた条件を整理します。

  • ¹⁸F の放射能:200 MBq
  • 距離:2 m
  • 対応時間:5 分
  • 年間回数:50 回
  • 実効線量率定数:0.14 µSv・m²・MBq⁻¹・h⁻¹

まず、患者から 2 m の距離での線量率を求めます。

  • 線量率 = 0.14 × 200 ÷ 2²

2² = 4 なので、

  • 線量率 = 28 ÷ 4
  • 線量率 = 7 µSv/h

次に、1 回あたり 5 分間対応します。

5 分は時間に直すと、

  • 5 分 = 5/60 h = 1/12 h

したがって、1 回あたりの線量は、

  • 7 µSv/h × 1/12 h = 0.583 µSv

年間 50 回対応するので、

  • 年間線量 = 0.583 µSv × 50
  • 年間線量 = 29.2 µSv

最も近い値は 30 µSvです。

計算問題のコツ
距離は必ず 2 乗で割ります。
分を時間に直すことも忘れないようにします。

単位の確認

実効線量率定数の単位は、

  • µSv・m²・MBq⁻¹・h⁻¹

です。

放射能 MBq をかけ、距離² m² で割ると、

  • µSv/h

となり、線量率が求まります。

選択肢の確認

1.正しい。
線量率は 0.14 × 200 ÷ 4 = 7 µSv/h です。5 分間では 7 × 1/12 = 0.583 µSv、年間 50 回で 29.2 µSv となるため、最も近い値は 30 µSv です。

2.誤り。
60 µSv は今回の計算結果のおよそ 2 倍です。距離や時間の換算を誤ると近い値になる可能性があります。

3.誤り。
120 µSv は過大です。距離 2 m の逆二乗による低減を考慮しない場合などに近い値になり得ます。

4.誤り。
240 µSv はさらに過大です。5 分を時間単位に直さず、長い対応時間として扱うと過大評価になります。

5.誤り。
480 µSv は今回の条件から求める年間線量としては大きすぎます。

覚えるポイント

  • 線量率は Γ × A ÷ r² で求めます。
  • Γ は実効線量率定数、A は放射能、r は距離です。
  • 2 m では距離補正として 2² = 4 で割ります。
  • 5 分は 1/12 時間です。
  • この問題では、年間線量は約 30 µSvです。
  • PET 検査では、時間を短く、距離を長く、遮蔽を活用して被ばくを低減します。

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