77PM30|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
10 MV X 線を用いて照射野が 10 cm × 10 cm のときの基準点の吸収線量が 1 MU あたり 1 cGy であった。 照射野 20 cm × 20 cm、深さ 5 cm の点に 2 Gy 照射するとき、MU 値で最も近い のはどれか。 ただし、照射野 20 cm × 20 cm、深さ 5 cm の組織最大線量比を 0.8、照射野 10 cm × 10 cm に対する出力係数を 1.2 とする。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
この問題では、放射線治療における MU〈monitor unit〉計算を行います。
基準条件で 1 MU あたり 1 cGy と与えられているので、深さ補正と照射野係数をかけて、実際の 1 MU あたりの線量を求めます。
解説
照射したい線量は 2 Gy です。
まず、Gy を cGy に変換します。
- 1 Gy = 100 cGy
- 2 Gy = 200 cGy
基準条件では、10 cm × 10 cm の照射野で基準点吸収線量が 1 MU あたり 1 cGy です。
今回の条件では、照射野が 20 cm × 20 cm となり、深さ 5 cm の点に照射します。
与えられた補正因子は次の通りです。
- 組織最大線量比〈TMR〉 = 0.8
- 出力係数 = 1.2
したがって、今回の条件での 1 MU あたりの線量は、
- 1 cGy/MU × 0.8 × 1.2 = 0.96 cGy/MU
必要 MU は、
- MU = 投与線量 ÷ 1 MU あたりの線量
- MU = 200 cGy ÷ 0.96 cGy/MU
- MU = 208.3 MU
最も近い選択肢は 208 です。
計算問題のコツ
まず Gy を cGy に直すことが重要です。
次に、基準出力に TMR と出力係数をかけて、実際の 1 MU あたりの線量を求めます。
選択肢の確認
1.誤り。
145 MU では、0.96 cGy/MU × 145 = 139.2 cGy となり、2 Gy に不足します。
2.誤り。
176 MU では、0.96 cGy/MU × 176 = 168.96 cGy となり、2 Gy に不足します。
3.正しい。
200 cGy ÷ 0.96 cGy/MU = 208.3 MU となるため、最も近い値は 208 MU です。
4.誤り。
250 MU では、0.96 cGy/MU × 250 = 240 cGy となり、2 Gy を超えます。
5.誤り。
275 MU では、0.96 cGy/MU × 275 = 264 cGy となり、2 Gy を大きく超えます。
覚えるポイント
- 1 Gy = 100 cGy です。
- MU 計算では、目標線量を 1 MU あたりの線量で割ります。
- TMR は深さ方向の線量補正に関係します。
- 出力係数は照射野サイズによる出力変化を補正します。
- この問題では、200 ÷ 0.96 = 約 208 MU と計算します。