77PM85第77回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影技術学X線撮影技術被ばく低減と防護

血管造影検査で患者の被ばく低減につながるのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

血管造影検査や IVR では、透視時間や撮影回数が長くなりやすく、患者皮膚線量の管理が重要です。

患者被ばくを低減する基本は次の通りです。

  • 照射野を必要最小限に絞る
  • 透視時間を短くする
  • 低いパルスレートを用いる
  • 不必要な拡大透視を避ける
  • 撮影フレームレートを必要以上に上げない

この中で、被ばく低減につながるのは 透視時のパルスレートを下げることです。

解説

血管造影検査では、連続的または断続的に X 線透視を行いながらカテーテルやガイドワイヤを操作します。

透視では、1 秒あたり何回 X 線を出すかをパルスレートで表します。例えば、15 pulse/s より 7.5 pulse/s の方が、単位時間あたりの照射回数が少なくなります。

パルスレートを下げると、同じ透視時間でも X 線照射回数が減るため、患者被ばくを低減できます。

ただし、パルスレートを下げすぎると動きが粗く見えるため、手技の安全性に支障が出ない範囲で設定することが大切です。

医療安全のポイント
血管造影では、画質を必要十分に保ちながら、透視時間、パルスレート、フレームレート、照射野、拡大透視を管理して線量を下げます。

被ばく低減の具体例

患者被ばくを下げるためには、次の工夫が有効です。

  • 透視を出しっぱなしにしない
  • ラストイメージホールドを活用する
  • 透視パルスレートを下げる
  • 撮影フレームレートを必要最小限にする
  • 照射野を絞る
  • 幾何学的拡大を必要時だけ使う
  • X 線管を患者から離し、検出器を患者に近づける

選択肢の確認

1.誤り。
照射野を広くすると、照射される体積が増え、患者被ばくが増加します。また、散乱線も増えるため画質低下や術者被ばく増加にもつながります。被ばく低減には照射野を必要最小限に絞ることが重要です。

2.誤り。
透視時間を長くすると、患者が受ける総線量は増加します。血管造影検査では、透視時間をできるだけ短くすることが被ばく低減の基本です。

3.誤り。
幾何学的拡大透視では、被写体を検出器から離すため、受像器に届く線量を保つ目的で装置が出力を上げることがあります。その結果、患者入射線量が増加しやすくなります。多用は避けるべきです。

4.正しい。
透視時のパルスレートを下げると、単位時間あたりの X 線照射回数が減ります。そのため、患者被ばく低減につながります。

5.誤り。
撮影時のフレームレートを上げると、単位時間あたりの撮影枚数が増え、患者被ばくは増加します。必要な画質と時間分解能を満たす範囲で、フレームレートは低く設定します。

覚えるポイント

  • 血管造影検査では、透視時間と撮影回数が線量に大きく影響します。
  • 透視時のパルスレートを下げると患者被ばくを低減できます。
  • 照射野は必要最小限に絞ります。
  • 幾何学的拡大透視は患者線量を増やしやすいため、必要時のみ使用します。
  • 撮影フレームレートを上げると被ばくは増加します。
  • IVR では、患者皮膚線量、透視時間、線量面積積、基準空気カーマなどを意識して管理します。

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