77PM86|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
X 線撮影体位を別に示す。 撮影法で正しいのはどれか。

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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
提示画像では、患者が立位で膝を屈曲し、膝関節部を受像器に近づけて撮影しています。
また、X 線中心は膝関節部に合わせられ、X 線束には約 10° の角度が付けられています。
これは、膝関節の荷重位撮影で用いられる Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法です。
解説
Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法は、膝関節を立位荷重下で撮影する方法です。
画像では、患者は立位で膝を曲げ、膝関節を受像器に近づけています。背面像では、両膝の関節裂隙付近に X 線中心点が設定されていることが分かります。
この撮影法では、膝関節を屈曲した荷重位で撮影することで、通常の立位正面撮影では分かりにくい大腿脛骨関節裂隙の狭小化を評価しやすくなります。
特に、変形性膝関節症などで重要な関節軟骨の摩耗や関節裂隙の変化を確認する目的で用いられます。
画像でまず見るポイント
立位で、膝を曲げ、X 線中心が膝関節に置かれていることを確認します。
股関節や骨盤ではなく、膝関節の荷重位撮影であることが判断の決め手です。
ひっかけポイント
Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法や Lorenz〈ローレンツ〉法は股関節領域で問われやすい撮影法です。
この画像のように、膝を屈曲した立位荷重撮影なら Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法を考えます。
選択肢の確認
1.誤り。
Lorenz〈ローレンツ〉法は、股関節領域で用いられる撮影法として扱われます。提示画像は股関節ではなく、立位で膝関節を屈曲して撮影しているため該当しません。
2.誤り。
Guthmann〈グースマン〉法は、骨盤計測などで用いられる撮影法として知られます。提示画像のような膝関節荷重位撮影ではありません。
3.誤り。
Anthonsen〈アントンセン〉法は、足関節や距骨下関節などの撮影法として扱われます。提示画像は足部・足関節ではなく、膝関節の撮影体位です。
4.正しい。
Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法は、立位荷重下で膝関節を屈曲して撮影する方法です。画像では膝を曲げ、X 線中心を膝関節部に合わせているため、この撮影法に該当します。
5.誤り。
Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法は、股関節の側面・軸位方向の撮影法として用いられます。提示画像のような膝関節屈曲位の荷重撮影ではありません。
覚えるポイント
- Rosenberg〈ローゼンバーグ〉法は膝関節の立位荷重撮影です。
- 膝を屈曲させ、関節裂隙を評価しやすくします。
- 変形性膝関節症などで、荷重時の関節裂隙狭小化を見るのに有用です。
- X 線中心は膝関節部に合わせます。
- 股関節撮影法の Lorenz〈ローレンツ〉法、Lauenstein〈ラウエンシュタイン〉法と混同しないようにします。
- 撮影法の名称問題では、どの部位を撮影しているかを最初に判断します。
