78AM87第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

エックス線撮影技術学X線撮影技術X線造影検査

上部消化管造影検査で正しいのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 2

正答

2.二重造影では胃小区を描出する。

問題のポイント

上部消化管造影検査では、食道、胃、十二指腸を観察します。

胃X線検査では、硫酸バリウムと発泡剤によるガスを使って、胃粘膜の凹凸を詳しく描出します。

特に二重造影法では、少量のバリウムを胃粘膜に薄く付着させ、胃内をガスで膨らませることで、胃小区などの細かい粘膜模様を観察できます。

なぜ2が正しいか

二重造影では、

  • 陽性造影剤:硫酸バリウム
  • 陰性造影剤:空気または発泡剤で発生した二酸化炭素

を利用します。

バリウムが胃粘膜に薄く付着し、ガスで胃が伸展されることで、胃粘膜の細かい構造が見やすくなります。

胃小区は胃粘膜表面の細かい網目状・顆粒状の構造であり、二重造影で描出されます。

したがって、2.二重造影では胃小区を描出する、が正しいです。

他の選択肢との区別

1.窒素で胃を膨らませる。
誤りです。
胃を膨らませるためには、発泡剤により発生する二酸化炭素や空気を利用します。
窒素を用いるわけではありません。

2.二重造影では胃小区を描出する。
正しいです。
バリウムを粘膜に薄く付着させ、ガスで胃を膨らませることで胃小区を観察します。

3.硫酸バリウムの使用量は500 mL程度である。
誤りです。
上部消化管の二重造影では、高濃度バリウムを比較的少量使用します。
500 mL程度は多すぎます。

4.半立位第2斜位撮影では幽門部を描出できる。
誤りです。
半立位第2斜位は、胃上部や噴門部などの描出で用いられることがあります。
幽門部の代表的描出としてこの記述を選ぶのは不適切です。

5.Brown〈ブラウン〉法による前処置を実施する。
誤りです。
Brown法は注腸X線検査の前処置として知られる方法です。
上部消化管造影検査の前処置として選ぶものではありません。

覚えるポイント

上部消化管造影検査では、

  • 硫酸バリウムを用いる
  • 発泡剤で胃を膨らませる
  • 二重造影で胃粘膜や胃小区を描出する
  • バリウム量は二重造影では比較的少量
  • Brown法は主に注腸検査の前処置

と整理します。

本問では、二重造影で胃小区を描出するという2が正答です。

関連問題

78AM8678AM88
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)