78AM31|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
人工ニューラルネットワークの学習過程で各層の重みを出力層側からたどって 調整する方法はどれか。
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正解: 5
正答
5.バックプロパゲーション
問題のポイント
人工ニューラルネットワークでは、入力データが入力層から中間層を通り、最後に出力層で予測結果が得られます。
学習では、まず出力結果と正解データを比較し、誤差を求めます。
その誤差を出力層側から入力層側へ逆向きに伝えながら、各層の重みを調整します。
この方法をバックプロパゲーション、つまり誤差逆伝播法といいます。
なぜバックプロパゲーションが正しいか
ニューラルネットワークでは、各ニューロン間の結合に「重み」があります。
この重みによって、入力信号がどの程度次の層へ伝わるかが決まります。
学習の流れは次のようになります。
1.入力データをネットワークに入れる
2.出力層で予測結果を得る
3.予測結果と正解との差、つまり誤差を計算する
4.誤差を出力層側から前の層へ順に伝える
5.各層の重みを少しずつ修正する
この「出力層側からたどって重みを調整する」方法がバックプロパゲーションです。
したがって、5.バックプロパゲーションが正しいです。
他の選択肢との区別
1.線形判別分析
誤りです。
線形判別分析は、データを分類するための統計的手法です。
クラス間の分離がよくなるような線形境界を求めますが、ニューラルネットワークの重みを出力層側から逆向きに調整する方法ではありません。
2.ランダムフォレスト
誤りです。
ランダムフォレストは、多数の決定木を組み合わせて分類や回帰を行う機械学習手法です。
ニューラルネットワークの誤差逆伝播とは別の方法です。
3.ロジスティック回帰
誤りです。
ロジスティック回帰は、二値分類などに用いられる統計的・機械学習モデルです。
出力を確率として表すことができますが、多層ニューラルネットワークの各層の重みを逆向きに更新する方法そのものではありません。
4.サポートベクターマシン
誤りです。
サポートベクターマシンは、クラスを分ける境界を最大マージンで決定する分類手法です。
ニューラルネットワークの重み調整法ではありません。
5.バックプロパゲーション
正しいです。
出力層で求めた誤差を入力層方向へ逆向きに伝え、各層の重みを更新する学習方法です。
覚えるポイント
人工ニューラルネットワークの学習では、
- 順伝播:入力層から出力層へ信号を流して予測する
- 誤差計算:予測値と正解値の差を求める
- 逆伝播:出力層から入力層方向へ誤差を伝える
- 重み更新:誤差が小さくなるように各層の重みを調整する
という流れになります。
「出力層側からたどって重みを調整する」ときたら、バックプロパゲーションと覚えます。
本問では、ニューラルネットワークの誤差逆伝播法を問うているため、正答は5です。