77PM95|第77回 診療放射線技師国家試験 過去問
ROC 解析で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
ROC〈receiver operating characteristic〉解析は、画像診断における信号検出能を評価する方法です。
ROC 曲線では、一般に次の軸を用います。
- 横軸:偽陽性率〈1 − 特異度〉
- 縦軸:真陽性率〈感度〉
ROC 曲線間の統計的有意差検定には、Jackknife 法が用いられます。
解説
ROC 解析は、観察者が画像中の病変や信号をどの程度正しく検出できるかを評価する方法です。
画像の物理特性だけでなく、観察者の判断を含めた評価ができるため、画像診断システムや画像処理法の比較に用いられます。
ROC 曲線では、判断しきい値を変化させたときの、真陽性率と偽陽性率の関係を描きます。
- 真陽性率:病変がある画像を正しく陽性と判断する割合
- 偽陽性率:病変がない画像を誤って陽性と判断する割合
ROC 曲線下面積〈AUC〉は、検出能を表す代表的指標です。AUC は最大で 1.0 となり、0.5 はランダムに近い判断を意味します。
ROC 曲線間の比較では、観察者や症例によるばらつきを考慮する必要があります。この統計的有意差検定に Jackknife 法が用いられます。
ひっかけポイント
ROC 曲線の横軸は真陽性率ではありません。
横軸は偽陽性率、縦軸が真陽性率です。
ROC 解析と物理評価の違い
物理評価では、MTF、NPS、DQE、コントラスト、ノイズなどを評価します。
一方、ROC 解析は観察者が実際に信号を検出できるかを評価します。
そのため、ROC 解析の結果は物理評価と関連することはありますが、常に一致するわけではありません。
選択肢の確認
1.誤り。
ROC 曲線の横軸は真陽性率ではなく、偽陽性率〈1 − 特異度〉です。真陽性率は縦軸にとります。
2.誤り。
ROC 曲線下面積〈AUC〉の最大値は 1.0 です。0.5 はランダムな判定に近い状態を示します。
3.誤り。
ROC 解析は観察者の判断を含む視覚評価です。物理的評価と関連することはありますが、必ず一致するわけではありません。
4.誤り。
信号コントラストが高いほど検出しやすくなり、ROC 曲線や AUC に影響します。ROC 曲線が信号コントラストの高低に影響されないという記述は不適切です。
5.正しい。
ROC 曲線間の統計的有意差検定には、Jackknife 法が用いられます。観察者や症例のばらつきを考慮して、曲線や AUC の差を評価します。
覚えるポイント
- ROC 曲線の横軸は偽陽性率です。
- ROC 曲線の縦軸は真陽性率です。
- AUC の最大値は 1.0 です。
- AUC = 0.5 はランダム判定に近い状態です。
- ROC 解析は観察者実験を含む視覚評価で、物理評価と常に一致するとは限りません。
- ROC 曲線間の有意差検定には Jackknife 法が用いられます。