78AM48|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
基礎医学大要疾病と障害の基礎脳・神経系
若年者と比較して高齢者で発症頻度が低いのはどれか。
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正解: 1
正答
1.多発性硬化症
問題のポイント
疾患には、発症しやすい年齢層があります。
本問では、「高齢者で多い疾患」ではなく、「若年者と比較して高齢者で発症頻度が低い疾患」を選びます。
なぜ多発性硬化症が正しいか
多発性硬化症は、中枢神経の脱髄疾患です。
自己免疫的な機序により、脳や脊髄、視神経などに病変を生じます。
発症は若年成人に多く、20〜40歳代で発症することが多い疾患です。
高齢発症もまったくないわけではありませんが、一般に高齢者での発症頻度は若年者より低いと考えます。
したがって、高齢者で発症頻度が低いものは、1.多発性硬化症です。
他の選択肢との区別
1.多発性硬化症
正しいです。
若年成人に多い脱髄疾患であり、高齢者での新規発症は比較的少ないです。
2.慢性硬膜下血腫
誤りです。
高齢者に多い疾患です。軽微な頭部外傷後、脳萎縮により架橋静脈が伸展しやすく、慢性硬膜下血腫を生じやすくなります。
3.特発性正常圧水頭症
誤りです。
高齢者に多い疾患です。歩行障害、認知機能低下、尿失禁が三徴として知られます。
4.Parkinson〈パーキンソン〉病
誤りです。
中高年から高齢者に多い神経変性疾患です。振戦、筋強剛、無動、姿勢反射障害などが特徴です。
5.Alzheimer〈アルツハイマー〉型認知症
誤りです。
高齢者に多い認知症の代表です。加齢とともに発症頻度が上昇します。
覚えるポイント
高齢者で多い疾患:
- 慢性硬膜下血腫
- 特発性正常圧水頭症
- Parkinson病
- Alzheimer型認知症
若年成人で多い疾患:
- 多発性硬化症
本問では、高齢者で発症頻度が低いものを選ぶため、正答は1.多発性硬化症です。