78PM65第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

理工学・放射線科学電子工学の基礎応用電子回路

図A の単パルスvi を図B の回路に入力したとき、図C の出力波形vo が得られた。 抵抗R[kΩ]に最も近いのはどれか。

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正解: 2

正答

2.3

この問題のポイント

図Bは、抵抗RとコンデンサCからなる RC回路 です。

入力された単パルス vi に対して、出力 vo はコンデンサの電圧として取り出されています。
そのため、図Cの出力波形は、

  • 入力が10 Vの間:コンデンサが充電される
  • 入力が0 Vになった後:コンデンサが放電される

という形になります。

この問題では、図Cの波形からRC回路の 時定数 τ を読み取り、

τ = RC

を使って抵抗Rを求めます。

図の見方

図Aでは、入力 vi は

  • 0〜10 ms:10 V
  • 10 ms以降:0 V

の単パルスです。

図Bでは、コンデンサは 1 μF です。
出力 vo はコンデンサの両端電圧なので、図Cのように急に10 Vにはならず、指数関数的に上昇します。

RC回路の充電では、時定数 τ の時点で出力電圧は最終値の約63%になります。

最終値は10 Vなので、

10 V × 0.632 ≒ 6.3 V

です。

図Cを見ると、vo が約6.3 Vになるのは、およそ 3 ms 付近です。

したがって、

τ ≒ 3 ms

と読み取れます。

計算

時定数は、

τ = RC

です。

ここで、

  • τ ≒ 3 ms = 3 × 10^-3 s
  • C = 1 μF = 1 × 10^-6 F

なので、

R = τ / C

R = (3 × 10^-3) / (1 × 10^-6)

R = 3 × 10^3 Ω

R = 3 kΩ

となります。

したがって、最も近い選択肢は
2.3
です。

別の確認方法

図Cでは、入力が切れる10 ms以降に出力電圧が指数関数的に低下しています。

放電でも、時定数 τ だけ時間が経つと電圧は約37%になります。

10 ms時点の電圧は約9.5〜10 Vです。
その約37%は、

9.5 V × 0.37 ≒ 3.5 V

です。

図Cでは、10 msから約3 ms後、つまり13 ms付近でvoが約3.5 V程度になっています。
このことからも、時定数は約3 msと判断できます。

選択肢の確認

1.1
誤りです。
R = 1 kΩなら、τ = RC = 1 msとなります。
図Cよりもかなり速く充電・放電する波形になります。

2.3
正しいです。
図Cから時定数τは約3 msと読めます。
C = 1 μFなので、R = τ/C = 3 kΩとなります。

3.5
誤りです。
R = 5 kΩなら、τ = 5 msとなります。
図Cでは約3 msで63%程度に達しているため、5 kΩでは大きすぎます。

4.10
誤りです。
R = 10 kΩなら、τ = 10 msです。
10 ms時点でも出力は約6.3 V程度にしかならないはずですが、図Cでは10 msでほぼ10 V近くまで上昇しています。

5.30
誤りです。
R = 30 kΩなら、τ = 30 msです。
出力の上昇は非常に遅くなり、図Cの波形とは合いません。

覚えるポイント

RC回路では、時定数を使って波形を読み取ります。

  • 時定数:τ = RC
  • 充電時:τで最終値の約63%に達する
  • 放電時:τで初期値の約37%に低下する
  • 今回のコンデンサ:1 μF
  • 図Cから時定数:約3 ms

したがって、

R = 3 ms / 1 μF = 3 kΩ

となり、正しい選択肢は
2.3
です。

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