78PM81|第78回 診療放射線技師国家試験 過去問
現在用いられているdual energy CT の収集方式で誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4.translate rotate方式
この問題のポイント
dual energy CT〈DECT〉の収集方式を問う問題です。
問題文は「誤っているのはどれか」と聞いています。
つまり、現在用いられているdual energy CTの収集方式ではないものを選びます。
dual energy CTでは、異なる2種類のX線エネルギー情報を利用して、物質弁別や仮想単色X線画像などを作成します。
現在用いられる代表的な方式には、次のようなものがあります。
- dual source MDCT収集方式
- 高速管電圧変調方式
- 二層検出器方式
- ビーム分割方式
一方、translate rotate方式は、初期世代CTの機械的走査方式であり、現在のdual energy CTの収集方式ではありません。
したがって、正答は
4.translate rotate方式
です。
解説
dual energy CTは、低エネルギーX線と高エネルギーX線で得られる減弱情報の違いを利用します。
これにより、ヨード、カルシウム、尿酸結石などの物質弁別や、仮想非造影画像、仮想単色X線画像の作成が可能になります。
2種類のエネルギーデータを得る方法には複数あります。
dual source方式では、2組のX線管と検出器を使って異なる管電圧で撮影します。
高速管電圧変調方式では、1本のX線管の管電圧を高速に切り替えます。
二層検出器方式では、検出器の浅い層と深い層で異なるエネルギー成分を分離します。
ビーム分割方式では、フィルタなどを用いてX線ビームを異なるスペクトルに分けます。
translate rotate方式は、X線管と検出器が並進移動し、その後回転する初期のCT走査方式です。
dual energy CTの収集方式とは別の概念です。
選択肢の確認
1.ビーム分割方式
誤りではありません。
ビーム分割方式は、X線ビームを異なるエネルギースペクトルに分けて収集するdual energy CTの方式です。
現在用いられる方式に含まれます。
2.二層検出器方式
誤りではありません。
二層検出器方式では、検出器を2層構造にして、低エネルギー成分と高エネルギー成分を分離します。
dual energy CTの方式の一つです。
3.高速管電圧変調方式
誤りではありません。
高速管電圧変調方式では、管電圧を高速に切り替えて、低管電圧データと高管電圧データを取得します。
dual energy CTの方式として用いられます。
4.translate rotate方式
これが誤りです。
translate rotate方式は、初期世代CTの走査方式です。
現在用いられているdual energy CTの収集方式ではありません。
問題文は「誤っているのはどれか」と問うているため、これが正答です。
5.dual source MDCT収集方式
誤りではありません。
dual source MDCTでは、2組のX線管と検出器を用いて異なるエネルギーのデータを収集します。
dual energy CTの代表的な方式です。
覚えるポイント
dual energy CTの方式は、2種類のエネルギーデータをどう得るかで整理します。
- dual source方式:X線管と検出器を2組使う
- 高速管電圧変調方式:管電圧を高速に切り替える
- 二層検出器方式:検出器内でエネルギーを分離する
- ビーム分割方式:X線ビームを異なるスペクトルに分ける
- translate rotate方式:初期世代CTの走査方式であり、DECT方式ではない
この問題では、dual energy CTの収集方式として誤っているものを選ぶため、正しい選択肢は
4.translate rotate方式
です。