78PM99第78回 診療放射線技師国家試験 過去問

放射線安全管理学放射線防護の基本概念放射線防護体系

我が国の診断参考レベルで正しいのはどれか。

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正解: 2

正答

2.目的は最適化の推進である。

問題のポイント

診断参考レベル、DRLは、医療被ばくを管理するための目安です。

ただし、DRLは線量限度ではありません。
また、患者一人ひとりに対して「この値を超えてはいけない」と決めるための値でもありません。

DRLの目的は、施設や検査プロトコルの線量が高すぎないかを確認し、画質と線量のバランスを最適化することです。

なぜ2が正しいか

診断参考レベルは、医療被ばくの最適化を進めるために用いられます。

たとえば、自施設の代表的な線量がDRLを大きく超えている場合、

  • 撮影条件が高すぎないか
  • 撮影範囲が広すぎないか
  • プロトコルが適切か
  • 必要な画質に対して線量が過剰でないか

などを見直します。

つまり、DRLは単に線量を下げるための値ではなく、必要な診断情報を保ちながら、線量を適切に管理するための指標です。
したがって、2.目的は最適化の推進である、が正しいです。

他の選択肢との区別

1.線量限度の値である。
誤りです。
診断参考レベルは線量限度ではありません。
患者の医療被ばくには、放射線業務従事者のような線量限度は設定されていません。

2.目的は最適化の推進である。
正しいです。
DRLは、医療被ばくの最適化を進めるための目安です。

3.小児に対しては定められていない。
誤りです。
小児は成人より放射線感受性が高く、体格も異なるため、小児に対する診断参考レベルも設定されています。

4.放射線治療の総線量が設定されている。
誤りです。
DRLは診断領域やIVRなどの医療被ばくの最適化に用いられる指標です。
放射線治療では、治療効果を得るために腫瘍へ計画線量を投与するため、DRLの考え方とは目的が異なります。

5.線量調査結果の50パーセンタイルで設定されている。
誤りです。
DRLは線量調査結果をもとに設定され、一般に75パーセンタイル値が参考にされます。
50パーセンタイル、つまり中央値で設定されるわけではありません。

覚えるポイント

診断参考レベル、DRLについては、次の3つを押さえます。

  • 線量限度ではない
  • 目的は医療被ばくの最適化
  • 代表的には線量分布の75パーセンタイルを参考に設定される

本問では、「目的は最適化の推進である」が正しいため、正答は2です。

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