36PM190|第36回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「188」、「189」、「190」に答えよ。 K 小学校に勤務する栄養教諭である。児童の望ましい食習慣の形成を目的に、3年計画で、「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」を目標とした食育に取り組んでいる。評価の対象は、計画期間の3 年間を通して在籍する1 年生から4 年生までの600人である。 2 年間同じ取組を実施した。2 年目が終了し、3 年目の取組内容を検討している。「朝食を毎日食べる子どもの割合の増加」の目標達成に向けて3 年目に取り組むべき内容である。最も適切なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
2年間の取組で「朝食を毎日食べる子どもの割合」が98%まで達したが目標値100%に届いていない状況で、3年目に取り組むべき内容を選ぶ問題です。
解説
実績値の推移をみると、開始時92%から1年目終了時98%に上昇しましたが、2年目終了時も98%と頭打ちになっています。集団全体への働きかけ(授業、コンクール、食育だより)では届かない、朝食を欠食している残り約2%の児童が存在するということです。
欠食が続く児童には、家庭環境や生活リズムなど個別の事情があると考えられます。朝食は家庭で食べるものであり、児童本人だけでなく保護者への働きかけが不可欠です。したがって、朝食欠食の子どもとその保護者を対象とした個別的な相談指導(ハイリスクアプローチ)が、目標達成に向けて最も効果的です。
ひっかけ注意:集団全体への取組(ポピュレーションアプローチ)の強化は、すでに朝食を食べている98%には効果が乏しく、残る2%の個別の課題にも届きにくい点に注意しましょう。
選択肢の確認
1.朝食欠食の子どもとその保護者を対象に、個別的な相談指導を実施する。
最も適切。集団向けの取組で改善しなかった残りの欠食児童に対して、家庭の事情に踏み込める個別支援(ハイリスクアプローチ)を行うものであり、目標達成に直結します。
2.食育の授業回数を、全クラスで年1 回から年4 回に増やす。
適切でない。朝食の役割の理解はすでに99%に達しており、集団への授業を増やしても、残る欠食児童の個別の課題(家庭環境など)の解決にはつながりにくいといえます。
3.希望者を対象に、夏休みに子ども料理教室を開催する。
適切でない。希望者対象の取組には、支援が最も必要な欠食児童やその家庭が参加しない可能性が高く、目標達成への効果は限定的です。
4.簡単朝食メニューのレシピを冊子にして、全児童に配布する。
適切でない。全体への配布物では、欠食が続く児童の家庭の個別事情に対応できず、2年間の集団的取組と同様に頭打ちの状況を打開できません。
覚えるポイント
- 実績値が頭打ちのときは、残された対象へのハイリスクアプローチ(個別支援)を検討する
- 児童の朝食摂取には保護者・家庭への働きかけが不可欠
- 希望者対象の事業は、支援が必要な層に届きにくいという限界がある