37PM174|第37回 管理栄養士国家試験 過去問
次の文を読み「174」、「175」、「176」に答えよ。 K クリニックに勤務する管理栄養士である。 患者は、42 歳、女性。2 型糖尿病と診断された。 身長155 cm、体重62 kg、BMI 25.8 kg/m²。標準体重53 kg。血圧136/82 mmHg。 空腹時の血液検査値は、HbA1c 7.0%、血糖130 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 40 U/L、LDL コレステロール144 mg/dL、トリグリセリド280 mg/dL。 医師から、1 日の指示エネルギー量を1,800 kcal、炭水化物エネルギー比率を50%E として栄養食事指導を行うよう指示があった。 この患者に普段の食事を聞き取った(表1 )。この患者の優先すべき栄養上の問題である。最も適切なのはどれか。1 つ選べ。 表1 患者の普段の食事内容 朝食 昼食 間食 夕食 7 時 12 時 17 時 20 時 食パン(4 枚切り) 1 枚 親子丼(並盛) おにぎり 1 個 ごはん 200 g マーマレード 1 匙 たくあん 2 枚 餃子 6 個 バナナ 1 本 味噌汁 1 杯 ビール 350 mL カフェオレ 1 杯 アイスクリーム 100 g
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
2型糖尿病患者の普段の食事内容から、優先すべき栄養上の問題を判断する問題です。食事記録を栄養素レベルで読み取る力が問われます。
解説
患者は42歳女性、BMI 25.8で肥満(1度)、HbA1c 7.0%、空腹時血糖130 mg/dL、トリグリセリド280 mg/dLと高値です。医師の指示は1,800 kcal、炭水化物エネルギー比率50%Eです。
表1の食事内容を見ると、朝食は食パン+マーマレード+バナナ+カフェオレ、昼食は親子丼(並盛)、間食におにぎり1個、夕食はごはん200 g+餃子+ビール+アイスクリームと、主食・糖質性の食品・菓子・アルコールが重なっています。
マーマレード、バナナ、おにぎり、アイスクリーム、ビールなど、糖質の摂取源が食事にも間食にも多く、炭水化物の過剰摂取が最も目立つ問題です。高トリグリセリド血症も、糖質やアルコールの過剰摂取と関連が深い所見です。
選択肢の確認
1.たんぱく質の摂取量が多い。
最も適切とはいえない。たんぱく質源は親子丼の鶏肉・卵、餃子程度で、特に過剰とはいえません。
2.脂肪の摂取量が多い。
最も適切とはいえない。揚げ物や脂肪の多い食品は目立たず、脂肪過剰が最優先の問題とは読み取れません。
3.炭水化物の摂取量が多い。
最も適切である。主食に加えて、マーマレード、バナナ、おにぎり、アイスクリーム、ビールなど糖質源が重なっており、血糖コントロール不良や高トリグリセリド血症の要因として優先的に取り組むべき問題です。
4.食塩の摂取量が多い。
最も適切とはいえない。たくあんや味噌汁はありますが量は多くなく、血圧も136/82 mmHgと著しい高値ではないため、糖尿病の血糖管理より優先される問題ではありません。
覚えるポイント
- 食事記録の評価では、目立って重なっている食品群(この例では糖質源)に着目する。
- 高トリグリセリド血症は、糖質・アルコールの過剰摂取と関連が深い。
- 優先順位は、疾患(2型糖尿病)の管理目標(血糖コントロール)に直結する問題から。