38AM19|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち第38回午前・問17〜42
生体エネルギー源と代謝に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
栄養様式(独立栄養・従属栄養)、高エネルギーリン酸化合物、ATP産生の場、脱共役たんぱく質の働きを問う問題です。
解説
ヒトは自分で有機物を合成できず、食物から有機物を取り込む従属栄養生物です。独立栄養生物は光合成などで無機物から有機物を作る植物などです。
ATPやクレアチンリン酸は高エネルギーリン酸化合物で、加水分解で大きなエネルギーを放出します。クレアチンリン酸は筋肉でATPを再生する役割をもちます。
ATPの産生は異化(エネルギーを取り出す分解過程)で起こります。二酸化炭素はクエン酸回路(TCA回路)で産生され、電子伝達系では水が生じます。脱共役たんぱく質(UCP)は電子伝達系の共役を外し、ATP産生ではなく熱産生を促進します。
選択肢の確認
1.ヒトは、独立栄養生物である。
誤り。ヒトは食物から有機物を得る従属栄養生物です。
2.クレアチンリン酸は、高エネルギーリン酸化合物である。
最も適当。クレアチンリン酸は高エネルギーリン酸化合物で、筋肉でATP再生に使われます。
3.ATP の産生は、同化の過程で起こる。
誤り。ATP産生は異化(分解)の過程で起こります。同化はエネルギーを使って物質を合成する過程です。
4.電子伝達系では、二酸化炭素が産生される。
誤り。二酸化炭素はクエン酸回路で産生されます。電子伝達系では水が生じます。
5.脱共役たんぱく質(UCP)は、ATP の産生を促進する。
誤り。UCPは共役を外して熱産生を促進し、ATP産生を低下させます。
覚えるポイント
- ヒトは従属栄養生物
- 高エネルギーリン酸化合物=ATP・クレアチンリン酸
- ATP産生は異化の過程
- CO2はクエン酸回路で産生、電子伝達系では水が生成
- UCPは熱産生を促進(ATP産生ではない)