38AM20|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
人体の構造と機能及び疾病の成り立ち第38回午前・問17〜42
アミノ酸、糖質および脂質の代謝に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
解答・解説を見る
正解: 5
正答
5
この問題のポイント
尿素回路・ペントースリン酸回路・糖新生・脂肪酸合成・β酸化の反応の場と中間代謝物を問う問題です。
解説
各代謝経路の場所を整理します。
リンゴ酸はクエン酸回路(TCA回路)の中間代謝物です。尿素回路の中間代謝物はオルニチン・シトルリン・アルギニノコハク酸・アルギニンです。
ペントースリン酸回路は細胞質に存在し、NADPHとリボースを供給します。グルコース-6-ホスファターゼは肝臓や腎臓に存在し、糖新生の最終段階に働きます。筋肉には存在しないため、筋肉のグリコーゲンは血糖に直接放出できません。
脂肪酸合成は細胞質で行われます。リボソームで行われるのはたんぱく質合成です。β酸化(脂肪酸の分解)はミトコンドリアで行われます。
選択肢の確認
1.リンゴ酸は、尿素回路の中間代謝物である。
誤り。リンゴ酸はクエン酸回路の中間代謝物です。尿素回路の中間代謝物はオルニチンやシトルリンなどです。
2.ペントースリン酸回路は、ミトコンドリアに存在する。
誤り。ペントースリン酸回路は細胞質に存在します。
3.グルコース─6─ホスファターゼは、筋肉に存在する。
誤り。グルコース-6-ホスファターゼは肝臓や腎臓に存在し、筋肉には存在しません。
4.脂肪酸合成は、リボソームで行われる。
誤り。脂肪酸合成は細胞質で行われます。リボソームはたんぱく質合成の場です。
5.β酸化は、ミトコンドリアで行われる。
最も適当。β酸化(脂肪酸の分解)はミトコンドリアで行われます。
覚えるポイント
- リンゴ酸=クエン酸回路の中間代謝物
- ペントースリン酸回路・脂肪酸合成は細胞質
- グルコース-6-ホスファターゼは肝臓・腎臓(筋肉にはない)
- β酸化はミトコンドリア