38AM52|第38回 管理栄養士国家試験 過去問
食べ物と健康第38回午前・問43〜67
ノロウイルスとそれによる食中毒に関する記述である。 最も適当なのはどれか。1 つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
ノロウイルスの性状(構造・感染源・消毒・潜伏期間)について、正しい記述を選ぶ問題です。
解説
ノロウイルスは、冬場を中心に大規模な食中毒や感染性胃腸炎を引き起こす代表的なウイルスです。
エンベロープ(脂質の外膜)を持たないノンエンベロープ型のウイルスで、アルコール消毒が効きにくいのが特徴です。
そのため消毒には、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)による処理や、しっかりした加熱が有効です。
加熱の目安は中心部が85~90℃で90秒以上とされ、75℃2分では不十分とされています。
ヒトの小腸で増殖し、二枚貝の体内では増殖しません。潜伏期間は1~2日程度と短めです。
ひっかけ注意:ノロは「アルコールが効きにくい」「二枚貝では増えない」がよく問われます。
選択肢の確認
1.エンベロープ型ウイルスである。
誤り。ノロウイルスはエンベロープを持たないノンエンベロープ型で、アルコール消毒が効きにくい。
2.二枚貝の中腸腺で増殖する。
誤り。二枚貝の中腸腺には蓄積・濃縮されるが、そこで増殖するわけではない。増殖はヒトの小腸で起こる。
3.不活化には、75℃で2 分間の加熱が有効である。
誤り。ノロの不活化には中心部85~90℃で90秒以上の加熱が必要とされ、75℃2分では不十分。
4.不活化には、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効である。
最も適当。ノロはアルコールが効きにくく、次亜塩素酸ナトリウムによる消毒や十分な加熱が有効。
5.食中毒の潜伏期間は、4 ~7 日程度である。
誤り。ノロの潜伏期間は1~2日程度と短い。
覚えるポイント
- ノロはノンエンベロープ型で、アルコールが効きにくい
- 消毒は次亜塩素酸ナトリウム、加熱は中心部85~90℃で90秒以上
- 増殖はヒトの小腸、二枚貝には蓄積するだけ、潜伏期間は1~2日