39PM123|第39回 管理栄養士国家試験 過去問
臨床栄養学第39回午後・問111〜136
消化器疾患と摂取を制限すべき栄養素等の組合せである。 最も適当なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
代表的な消化器疾患ごとに、摂取を制限すべき栄養素を正しく結びつけられるかが問われています。
解説
消化器疾患では、症状を悪化させる栄養素を控えるのが基本です。
脂肪は消化管への負担が大きく、胆嚢収縮や膵液分泌を促すため、多くの消化器疾患で制限の対象になります。
クローン病は小腸を中心に炎症を起こす疾患で、活動期には脂肪を制限します。長鎖脂肪酸は炎症や下痢を悪化させるため、脂肪を控え、必要に応じて中鎖脂肪酸(MCT)を利用します。
ひっかけ注意:たんぱく質が体外へ漏れ出る疾患では、たんぱく質を制限するのではなく、むしろ補う点に注意します。
選択肢の確認
1.逆流性食道炎 ── 炭水化物
最も適当とはいえない。逆流性食道炎で制限すべきは脂肪です。高脂肪食は下部食道括約筋の圧を下げ、胃酸の逆流を悪化させます。
2.胆石症 ── カルシウム
最も適当とはいえない。胆石症で制限すべきは脂肪です。脂肪摂取は胆嚢を収縮させ、疼痛発作を誘発します。
3.たんぱく質漏出性胃腸症 ── たんぱく質
最も適当とはいえない。この疾患ではたんぱく質が腸管から漏れ出て低下するため、高たんぱく食で補います。制限はしません。
4.潰瘍性大腸炎寛解期 ── 水分
最も適当とはいえない。寛解期に水分を制限する必要はありません。活動期には低脂肪・低残渣が基本になります。
5.クローン病活動期 ── 脂肪
最も適当である。活動期のクローン病では脂肪を制限し、炎症と下痢の悪化を防ぎます。
覚えるポイント
- クローン病活動期は低脂肪食が基本で、MCTを活用する。
- 胆石症・膵炎など多くの消化器疾患で脂肪が制限対象になる。
- たんぱく質漏出性胃腸症は制限ではなく高たんぱく食で補う。