40PM109第40回 管理栄養士国家試験 過去問

栄養教育論第40回午後・問98〜110

K 市保健センターの管理栄養士である。働きながら80 歳の母親の食事を準備している近所に住む娘から、母親が食欲低下のために半年間で3kg 体重が減少したと相談があった。栄養相談において「1か月間の体重維持」を結果目標とした場合の母親の行動目標である。最も適切なのはどれか。1つ選べ。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

食欲低下により体重が減少した80歳の母親について、「1か月間の体重維持」という結果目標を達成するための、母親自身の行動目標として最も適切なものを選ぶ事例問題です。

解説

栄養教育の目標は次のように区別されます。

・結果目標:健康状態や体重など最終的な成果(この事例では1か月間の体重維持)
・行動目標:結果目標の達成につながる、本人が取り組む具体的な行動
・学習目標:知識・態度・スキルの獲得
・環境目標:周囲のサポートや食環境の整備

行動目標は、対象者本人(母親)の行動であり、結果目標(体重維持)に直接つながり、かつ食欲が低下している本人でも実行可能であることが必要です。栄養補助食品を毎日1つ以上食べることは、少量でもエネルギー・栄養素を補給でき、食欲低下があっても実行しやすく、体重維持に直結する行動目標です。

選択肢の確認

1.体重を毎日測る。
適切でない。体重測定はセルフモニタリングとして有用ですが、測るだけではエネルギー摂取は増えず、体重維持という結果目標の達成に直接つながりません。

2.自分の好みに合った料理を毎日作るよう娘に頼む。
適切でない。「娘に頼む」こと自体は母親の行動ですが、実際の調理行動は娘に依存し、働きながら支援する娘へ毎日の追加負担を求めます。本人が自分で実行でき、摂取量の確保により直接結び付く3の方が行動目標として適切です。

3.栄養補助食品を毎日1つ以上食べる。
最も適切。食欲が低下していても少量で効率よくエネルギー・栄養素を補え、母親自身が毎日実行でき、体重維持という結果目標に直結する行動目標です。

4.管理栄養士との1か月後の栄養相談に娘と行く。
適切でない。相談に行くこと自体は摂取量を増やす行動ではなく、1か月間の体重維持に直接つながる行動目標とはいえません。

覚えるポイント

  • 行動目標=結果目標の達成につながる、本人の具体的な行動
  • 行動目標は「本人が」「実行可能で」「結果に直結する」の3点で判断する
  • 食欲低下の高齢者には、少量高栄養(栄養補助食品など)で摂取量を確保する

関連問題

40PM10840PM110
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)