112AM001|第112回 看護師国家試験 過去問
令和2年(2020年)の人口動態統計における妻の平均初婚年齢はどれか。
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正解: 3
正答
3.29.4歳
この問題のポイント
人口動態統計からみた晩婚化の現状を、妻の平均初婚年齢のおおよその水準で問う問題です。令和2年(2020年)は夫31.0歳、妻29.4歳です。「妻は30歳の少し手前、夫は31歳前後」という水準を押さえていれば選べます。選択肢は5歳刻みなので、細かい数値を覚えていなくても、年代ごとの推移を理解していれば正答できます。
解説
人口動態統計と平均初婚年齢
人口動態統計は、出生・死亡・死産・婚姻・離婚の届出をもとに、厚生労働省が毎年まとめる統計です。婚姻については、婚姻件数や婚姻率とあわせて平均初婚年齢が公表されます。平均初婚年齢は初婚の人だけを対象にした平均なので、再婚を含めた結婚全体の年齢とは異なる点に注意します。
令和2年の水準
人口動態統計(2020年)の平均初婚年齢は、夫31.0歳、妻29.4歳です。夫のほうが1.6歳高く、夫妻とも30歳前後で初めて結婚していることになります。
晩婚化の推移
昭和50年(1975年)ごろは、妻の平均初婚年齢は24歳台、夫は27歳前後でした。その後は長期にわたって上昇し、2010年代半ば以降は夫31歳前後、妻29歳台でほぼ横ばいに近い推移になっています。背景としては、女性の高学歴化と就業の広がり、結婚に対する価値観の多様化、経済的な不安などが挙げられます。
晩産化・少子化とのつながり
晩婚化は晩産化に直結します。人口動態統計(2020年)の第1子出生時の母の平均年齢は30.7歳で、平均初婚年齢より1年余り高くなっています。母の年齢階級別にみた出生数は30〜34歳が最も多く、同年の合計特殊出生率は1.33、出生数は約84万人でした。
看護の実践では、次のような形でこの知識が生きてきます。
- 35歳以上で初めて出産する高年初産婦が増え、妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症や、児の染色体異常のリスクを意識した保健指導が必要になります。
- 不妊治療を受ける人が増え、治療と仕事の両立や心理面への支援が求められます。
- 親が高齢になってから子育てをすると、育児と親の介護が同時期に重なるダブルケアが起こりやすくなります。
- 市町村の母子保健計画や子育て支援策は、こうした統計を根拠に立てられます。
正答に至る考え方
夫が31歳前後であることを思い出せば、妻はそれより少し低い20歳台後半と見当がつきます。34.4歳では夫の値も上回ってしまい、24.4歳は数十年前の水準です。したがって29.4歳が正答です。なお、この問題は2020年の値を問うものなので、正答は変わりません。その後の人口動態統計でも、妻の平均初婚年齢は29歳台で推移しています。
選択肢の確認
1.19.4歳:戦後の人口動態統計では、妻の平均初婚年齢は一貫して20歳台前半以上で推移しており、10歳台の水準になった時期はありません。令和2年の29.4歳とは10歳もの差があります。10歳台の結婚が一般的だった時代のイメージや、若年妊娠の話題と混同しないようにします。
2.24.4歳:昭和40年代後半から昭和50年(1975年)ごろにかけて、妻の平均初婚年齢はこのあたりの水準でした。令和2年の値よりおよそ5歳低く、晩婚化が進む前の数値です。推移を問う問題で「昭和50年ごろ」の値として出されることがあるので、区別して覚えておきます。
3.29.4歳:正答。人口動態統計(2020年)の妻の平均初婚年齢は29.4歳で、夫は31.0歳でした。第1子出生時の母の平均年齢30.7歳とあわせて押さえておくと、関連する問題にも対応できます。
4.34.4歳:令和2年の夫の平均初婚年齢でも31.0歳であり、妻の平均がこれほど高い水準に達したことはありません。35歳以上の初産を指す「高年初産」の年齢区分や、第1子出生時の母の平均年齢(30歳台前半)と取り違えないよう注意します。
覚えるポイント
- 人口動態統計(2020年)の平均初婚年齢は、夫31.0歳・妻29.4歳です。2010年代半ば以降は、夫31歳前後・妻29歳台でほぼ横ばいに近い推移です。
- 妻の平均初婚年齢は、昭和50年(1975年)ごろの24歳台から約5歳上昇しました。これが晩婚化です。
- 第1子出生時の母の平均年齢は30.7歳(2020年)です。「平均初婚年齢 < 第1子出生時の母の平均年齢」という順序で覚えます。
- 2020年の合計特殊出生率は1.33、出生数は約84万人です。母の年齢階級別の出生数は30〜34歳が最多です。
- 晩婚化・晩産化は、高年初産婦の増加、不妊治療、ダブルケアといった母子保健・地域看護の課題に直結します。
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