115AM004|第115回 看護師国家試験 過去問
土壌中に分布し感染を引き起こすのはどれか。
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正解: 3
正答
3.破傷風菌
この問題のポイント
土壌中に分布し、創傷から感染を引き起こす細菌を問う問題。感染経路が「土壌→創傷」である点が鍵であり、その環境に適応した特性(芽胞形成)と感染メカニズムを理解することが必要。
解説
破傷風菌(Clostridium tetani)は、土壌や塵埃、動物の糞便などに広く存在し、芽胞という形で長期間生存できる。この芽胞は乾燥や消毒にも強く、創傷(例:釘を踏む、農作業中の擦過傷)に汚染されると、深い組織内の嫌気的環境で発芽する。発芽後の細菌がテタノスパスミンという強力な神経毒素を産生し、筋肉の不随意な痙攣を引き起こす。感染は創傷から始まり、潜伏期が3〜21日で、治療が難しいため発症後の致死率は高く、予防としてワクチン接種が重要である。
選択肢の確認
1.結核菌:空気感染(飛沫核)が主な経路で、土壌に分布しない。
2.コレラ菌:経口感染が主で、汚染された水や食品を介して感染し、土壌常在菌ではない。
3.破傷風菌:土壌中に芽胞として分布し、創傷から感染を引き起こす。→正解。
4.カンピロバクター:鶏や肉の腸管に常在し、経口感染を起こすが、土壌に分布しない。
覚えるポイント
「土壌→創傷」がキーワード。芽胞を形成し、嫌気的環境で発芽する細菌は破傷風菌。創傷がある患者には、必ずワクチン接種歴の確認が求められる。