115AM089|第115回 看護師国家試験 過去問
placental abruption 常位胎盤早期剝離のリスク因子はどれか。2 つ選べ。
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正解: 4・5
正答
4.妊娠高血圧症候群 ・ 5.常位胎盤早期剝離の既往
この問題のポイント
常位胎盤早期剝離のリスク因子として、妊娠高血圧症候群と既往歴が最も重要である。特に、妊娠高血圧症候群は胎盤内の血管病変を引き起こし、胎盤循環の不安定化を促進する。既往歴は再発リスクが高く、次回妊娠時の再発率が10〜17%と一般妊婦の数倍に上るため、問診で必ず確認すべき項目である。
解説
常位胎盤早期剝離とは、正常位置に付着した胎盤が胎児娩出前に子宮壁から部分的または完全に剥離する病態である。この剥離は胎盤の機能面積減少により胎児への酸素・栄養供給障害を引き起こし、母体にも大量出血や播種性血管内凝固症候群(DIC)をもたらす。リスク因子として、妊娠高血圧症候群は胎盤床のらせん動脈のリモデリング不全や血管攣縮、血栓形成を引き起こし、剥離の発生を促進する。また、既往に常位胎盤早期剝離がある場合、再発リスクが高く、2回以上の既往では20%以上の再発率がある。これらの因子は、臨床判断において特に重視される。
選択肢の確認
1.経産婦:経産は分娩に関連する一般的因子ではあるが、常位胎盤早期剝離の直接的リスク因子とは位置づけられていない。
2. gestational diabetes mellitus 妊娠糖尿病:巨大児や新生児低血糖リスクをもたらすが、本疾患のリスク因子とは言えない。
3.帝王切開術の既往:子宮瘢痕に関連する合併症のリスク因子ではあるが、常位胎盤早期剝離の発生機序とは無関係。
4. hypertensive disorders of pregnancy 妊娠高血圧症候群:胎盤循環の不安定化を引き起こす最も重要なリスク因子。
5. placental abruption 常位胎盤早期剝離の既往:再発リスクが高く、独立リスク因子として明確に示されている。
覚えるポイント
「妊娠高血圧症候群」と「既往歴」は、常位胎盤早期剝離の代表的リスク因子。問診で必ず確認し、胎児の状態や母体の合併症に応じた迅速な対応を取る。