44AM4第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅰ 基礎的知識MEの基礎となる医学的知識循環・血液/血圧・心拍出量・ショック

図は左心室内圧を示している。矢印の指す時相はどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

この問題では、左心室内圧波形から心周期のどの時相かを読み取る力が問われています。

図では、左心室内圧が低い状態から急激に上昇する直前を矢印が指しています。これは、心室への血液充満が終わり、これから心室収縮が始まる直前の時相です。

したがって、矢印の時相は拡張末期です。

解説

心周期では、左心室内圧は次のように変化します。

まず、心室が拡張している間は、左心室内圧は低い値で推移します。この間に左房から左室へ血液が流入し、左室が満たされます。

その後、心室収縮が始まる直前、左室は血液で最も満たされた状態になります。この時点が拡張末期です。

拡張末期の直後には、僧帽弁が閉じ、左室容積は変わらないまま左心室内圧が急激に上昇します。これが等容性収縮期です。

図では、矢印が低圧の平坦な部分の終わり、つまり左心室内圧が急激に上昇する直前を示しています。そのため、矢印の指す時相は拡張末期と判断します。

図で見るポイント
左心室内圧波形では、低圧で推移している部分が拡張期、高圧になっている部分が収縮期に対応します。矢印が「急上昇の直前」を指している場合は、心室収縮が始まる直前、すなわち拡張末期を考えます。

ひっかけポイント
「圧が急上昇している途中」なら等容性収縮期ですが、「急上昇の直前」なら拡張末期です。矢印が波形のどの位置を指しているかを丁寧に確認します。

選択肢の確認

1.駆出期
誤り。
駆出期は、大動脈弁が開いて左心室から大動脈へ血液が送り出される時期です。左心室内圧は高く、波形では収縮期の高圧部分に相当します。図の矢印は低圧部分の終わりを指しているため、駆出期ではありません。

2.収縮末期
誤り。
収縮末期は、心室収縮が終わる時期です。駆出が終わり、大動脈弁が閉じる前後の時相に相当します。左心室内圧は高い状態から低下へ向かう時期であり、図の矢印が示す低圧で急上昇直前の位置とは異なります。

3.拡張末期
正しい。
拡張末期は、心室拡張による充満が終わり、心室収縮が始まる直前の時相です。図では、左心室内圧が低い状態から急激に上昇する直前を矢印が指しているため、拡張末期と判断できます。

4.等容性拡張期
誤り。
等容性拡張期は、大動脈弁が閉じた後、僧帽弁が開く前の時期です。左心室容積は変わらず、左心室内圧が急激に低下します。図では圧が急低下している部分ではなく、次の圧上昇直前を指しているため、等容性拡張期ではありません。

5.等容性収縮期
誤り。
等容性収縮期は、僧帽弁が閉じた後、大動脈弁が開く前の時期です。左心室容積は変わらず、左心室内圧が急激に上昇します。矢印が急上昇している最中を指していれば候補になりますが、この図では急上昇直前の低圧部分を指しているため、拡張末期が適切です。

覚えるポイント

  • 拡張末期は、心室への血液充満が終わり、収縮が始まる直前です。
  • 左心室内圧が急上昇する直前は拡張末期です。
  • 左心室内圧が急上昇している途中は等容性収縮期です。
  • 左心室内圧が高い状態で推移する部分は駆出期です。
  • 左心室内圧が急低下する部分は等容性拡張期です。
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