44PM46第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問

Ⅱ 実際的知識操作・運用輸液・注入機器/輸液ポンプ・シリンジポンプ

ペリスタルティック方式輸液ポンプで誤っているのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 4

正答

4

この問題のポイント

この問題では、ペリスタルティック方式輸液ポンプの取り扱いが問われています。

滴下センサを使用する場合、点滴筒内の液面が高すぎると滴下を正しく検出できません。
点滴筒を輸液で 2/3 以上満たすのは不適切です。

解説

ペリスタルティック方式輸液ポンプは、チューブをローラやフィンガで順に圧迫し、薬液を送り出す装置です。

ドアを開放するとチューブの圧閉が解除され、重力で薬液が急速に流れるフリーフローの危険があります。そのため、ドアを開ける前にはクレンメを閉鎖します。

クレンメは、ポンプよりも下流側にセットすることで、ポンプ部から患者側への不意の流れを防ぎやすくなります。

流量制御型では、チューブの内径や弾性などが流量精度に影響するため、専用の輸液セットを使用します。

滴数制御型では、滴下数をもとに輸液量を推定します。滴の大きさは輸液の成分、表面張力、粘性などで変化するため、同じ滴数でも実際の輸液量に差が出ることがあります。

滴下センサを使う場合、点滴筒内に滴が落ちる空間が必要です。点滴筒を2/3以上満たすと、滴が落下する様子を検出しにくくなります。通常は、点滴筒の液面を適切な高さ、たとえば1/3〜1/2程度に保つことが重要です。

ME機器管理での注意点
輸液ポンプでは、フリーフロー、閉塞、気泡、流量設定、輸液セットの適合、滴下センサの装着、点滴筒液面を確認します。装置の警報だけに頼らず、ライン全体を見ることが大切です。

選択肢の確認

1.ドアを開放する際はクレンメを閉鎖する。
記述としては正しい。
ドア開放時にチューブの圧閉が解除されると、薬液が重力で急速に流れる可能性があります。フリーフロー防止のため、クレンメを閉鎖します。

2.クレンメはポンプよりも下流にセットする。
記述としては正しい。
クレンメをポンプより下流側にセットすることで、患者側への不意の流れを止めやすくなります。安全管理上重要です。

3.流量制御型では専用の輸液セットを使用する。
記述としては正しい。
流量制御型では、チューブの寸法や材質が流量精度に影響します。そのため、装置に適合した専用輸液セットを使用します。

4.滴下センサ装着時は輸液で点滴筒を 2/3 以上満たす。
正答。記述としては誤り。
滴下センサは、点滴筒内で滴が落ちる様子を検出します。液面が高すぎると滴下を検出しにくくなるため、2/3以上満たすのは不適切です。

5.滴数制御型では輸液の成分によって輸液量に違いが生じる。
記述としては正しい。
滴の大きさは、輸液の粘性や表面張力などによって変わります。滴数制御型では、同じ滴数でも実際の輸液量に違いが生じることがあります。

この問題では誤っているものを選ぶため、記述として誤っている4が正答です。

覚えるポイント

  • ドア開放時はクレンメ閉鎖でフリーフローを防ぎます。
  • 流量制御型では専用輸液セットを使います。
  • 滴下センサでは、点滴筒の液面を高くしすぎないことが重要です。
  • 点滴筒を2/3以上満たすと滴下検出に不適切です。
  • 滴数制御型では、輸液成分により滴量が変わることがあります。

関連問題

44PM4544PM47
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)