44PM51|第44回 第2種ME技術実力検定試験 過去問
心電計の点検で、標準感度で図のような波形を得た。感度を 2 倍に設定して記録される波形はどれか。 ただし、紙送り速さは一定とする。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
この問題では、心電計の感度設定と紙送り速さの違いを理解しているかが問われています。
心電図で感度を2倍にすると、波形の縦方向の振幅が2倍になります。
一方、紙送り速さが一定なら、波形の横方向の間隔、つまり時間軸方向の幅やR-R間隔は変わりません。
したがって、標準感度の波形と比べて、横方向の間隔は同じまま、縦方向の振幅だけが約2倍になっている波形を選びます。
図の選択肢では、2. がこれに該当します。
解説
心電計では、電位の大きさを紙面上の縦方向の振れとして記録します。
標準感度では、一般に
1 mV = 10 mm
として記録します。
感度を2倍にすると、同じ電位差でも記録紙上の振れ幅は2倍になります。
つまり、QRS波、P波、T波などの高さが標準感度のときより大きく表示されます。
ただし、問題文には「紙送り速さは一定」とあります。
紙送り速さは、時間軸方向、つまり横方向の記録速度です。
紙送り速さが一定なら、1拍ごとの間隔、R-R間隔、P波からQRS波までの距離など、横方向の長さは変わりません。
したがって、この問題では次のように考えます。
- 感度2倍:縦方向の振幅が2倍になる。
- 紙送り速さ一定:横方向の間隔は変わらない。
- 波形の数、R-R間隔、時間軸方向の幅は標準感度と同じ。
- 波形の高さだけが大きくなる。
図を見ると、2の波形は標準感度の波形と同じような横方向の間隔で、QRS波やT波などの振幅が大きくなっています。
そのため、感度を2倍にしたときの記録として適切です。
図で見るポイント
標準感度の波形と選択肢を見比べるときは、まずR波の本数と横方向の間隔を確認します。紙送り速さが一定なので、横方向は変わりません。次に、縦方向の振幅が約2倍になっているものを選びます。
ひっかけポイント
感度を2倍にしても、心拍数が増えたり、R-R間隔が短くなったりするわけではありません。横方向が変化している選択肢は、紙送り速さが変わった場合の波形に近く、この問題では不適切です。
選択肢の確認
1.
図選択肢です。
誤り。
1の波形は、標準感度の波形と比べて横方向の間隔が短く、同じ幅の中に多くの波形が記録されています。これは紙送り速さや時間軸が変化したような見え方であり、「紙送り速さは一定」という条件に合いません。
2.
図選択肢です。
正しい。
2の波形は、標準感度の波形と比べて横方向の間隔はほぼ同じまま、縦方向の振幅が大きくなっています。感度を2倍にすると電位に対する記録振幅が2倍になるため、この波形が適切です。
3.
図選択肢です。
誤り。
3の波形は、横方向の間隔が標準感度の波形と異なり、同じ幅の中に多くの心拍が入っています。また、振幅の変化も感度2倍の記録としては不適切です。紙送り速さ一定という条件に合いません。
4.
図選択肢です。
誤り。
4の波形は、標準感度の波形より横方向の間隔が大きく、同じ幅の中の心拍数が少なく見えます。これは紙送り速さや時間軸が変化したような波形であり、感度2倍の変化ではありません。
5.
図選択肢です。
誤り。
5の波形は、標準感度の波形より縦方向の振幅が小さく見えます。感度を2倍にした場合は振幅が大きくなるため、逆の変化です。
覚えるポイント
- 心電図の感度は、縦方向の振幅に関係します。
- 標準感度は一般に 1 mV = 10 mm です。
- 感度を2倍にすると、同じ電位でも波形の高さは2倍になります。
- 紙送り速さは横方向の時間軸に関係します。
- 紙送り速さが一定なら、R-R間隔などの横方向の距離は変わりません。
- この問題では、横方向はそのまま、縦方向だけ大きくなった 2. を選びます。
